ペットボトル不要!「食べられる水」の未来に注目

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食べる水 アイキャッチPhoto:ぷくネタ

「食べられる水」とは?

ロンドンの工業デザイン研究生3人が開発した食べる水 「Ooho!」。

Lexus Design Award 2014という、新進気鋭のクリエイターたちのコンテストに入賞したことで注目を浴びています。

「Ooho!」は、水をオーガニック皮膜というもので覆ったものです。

このオーガニック皮膜ごと口に入れて、この膜が破れてそのまま水を飲むことができます。

食べる水 画像1Photo:ぷくネタ

食べれるペットボトル

オーガニック皮膜は水を覆っている膜で手でつかむことができ、持ち運ぶこともできます。

このオーガニック皮膜がペットボトルの役割をしている!ということになります。

オーガニック皮膜自体は安価なので、この「Ooho!」をつくるのにも費用がかからず、さらに身体にも害がありません。

全世界で利用されているペットボトルの約8割はリサイクルなどされることなく、破棄されているのが現状です。

つまり、リサイクルされたペットボトルなどを目にすることもありますが、それはごく一部に過ぎないということ、つまりリサイクルにかかる費用などを考えると、これ以上ペットボトルのリサイクル率を上げるのが難しい現状です。

そこで、これ以上ペットボトルのゴミを増やしたくないという思いからこの「Ooho!」が作られました。

しかし、この「Ooho!」はまだまだ研究段階で、水を覆っているオーガニック皮膜が破けてしまえば水が溢れ出てしまい、一口で口に入るサイズでなければ水が飛び散ってしまうという難点もあります。
水を飲む一口分と考えると意外に小さく、多数を常に持ち歩く必要があるということになり、課題も残ります。

22a19f11-s食べる水 画像3Photo:はちま起稿

環境問題の悪化にともなって、”食べる水”だけでなく、食べられるコップなどの開発も進んでおり、プラスチックなどの容器を使うことによって出るゴミを減らすという活動が盛んになってきています。

「Ooho!」は、まだ商品として販売されてはいませんが、市場に出回る日も遠くないかもしれません。

こういったイノベーティブな「きっかけ」から世界をよりよくするものができてくるので、活用方法を皆で考えましょう!

食べる水 画像2Photo:はちま起稿




Editors' Voice

佐藤 駿
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デザインファーム【THE APP BASE株式会社】代表取締役/コワーキングスペース【DEN】管理人/未来の選択肢を共有するWEBマガジン【THINK FUTURE】編集長/欲しいものはつくろう、自分の手で。DIY写真.レシピ共有アプリ【HANDIY】運営

1984年9月27日生まれ。中央工学校建築設計科卒。3姉妹のパパ。
建築業界(現場監督、設計事務所等)→東日本大震災で価値感が大きく変わり、場所に捉われない働き方ができるIT業界へ転身。
起業と同時に東京から長野へUターン。長野でコワーキングスペースDENを始め、地方発の起業家を増やし小さな経済圏を構築、挑戦する人を増やす。
未来の選択肢を共有するWEBマガジン THINK FUTUREで新しいライフスタイルを提供。
スマートフォンアプリのデザインやWEBサービスのUI、UXデザインを主に手がけ、ひいては建築の意匠設計・地域デザイン等、「広義のデザイン(問題を捉える正しい表現を掴む)」と「視覚のデザイン(問題を解決するUI、UXデザイン)」の両面からアプローチするデザインファーム。