【未来に伝えたい】古くて新しいサスティナブルライフ!臼井健二氏

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自然界は調和する方向へ向かっていく

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【臼井さん】指を入れると耕していないのに非常に柔らかいんです、ここ。

耕せば耕すほど、大地は分解されて硬くなります。

耕すとその時はよくなるのですが、耕すと有機質が分解してよくできますが土地はやせます。

むしろ耕さない土手の方がいつもふかふかで、人間の行為は果たして何なのか?と思う訳です。

ミミズもダンゴムシもいっぱいいますよ。

本来、自然界は調和する方向に向かっていきます。

それを僕らは一時の効率や、目先の利益によって自然の調和を崩しているのが現状です。

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自作スモールハウスの工夫

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【臼井さん】ここに住んでます。

【佐藤】出ましたね!

【臼井さん】これ移動できるんですよ。

方角を変える事ができるので、西日がきつい時は背を向ける事もできるし、太陽を浴びたい時はそっちに向ける。

快適ですよ。

【佐藤】家を固定する事を外してしまうことで家の用途が拡張しますよね。

【臼井さん】これ、トレーラーで牽引するのではなく車に載せて運びます。

そうすると道路運送法や建築基準法にも一切引っ掛からないで、家を移動することができるようになります。

自由ですよ。

THINK FUTUREにもいっぱいのってますよね、事例が。

【佐藤】そうですね、世界には変な住まい方をしている人がたくさんいます(笑)

エネルギーは小型ソーラーパネルで十分足りる

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【臼井さん】足りなくなると商業電気も使えるようにはしています。

水は雨水で事足りちゃうんですよね。

薪ストーブや籾殻コンロ、ウッドガスストーブ等で料理もできます。

【佐藤】へえー。すご。

【臼井さん】籾殻を燃すと籾がガス化してこれでご飯が炊けるんです。

田んぼのもので全てが事足りる。

ウッドガスストーブで沸かしたり、期限切れの油をいただいたり廃棄物を利用して調理や人の体温でゼロ暖房を実現しています。

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ロフトで寝て、下で事務的な事をしています。

暖房に使うのでなく、調理する事でゼロ暖房が可能になります。

この鍋に不凍液がはいっていて、床暖房になってます。

蓄熱するかがいかに大事かという事です。

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ロケットストーブという原理

全てのエネルギーを一回で終わらせるのではなく、有効的に使い切る工夫をしています。

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ロケットストーブの原理を応用したこの煙突は、クールドラフトができるように1本から2本になってマイナス圧を作り下降気流を生むようになっています。

途中でお湯を沸かし、このお湯が夜放熱して室温を一定に保ちます。

熱エネルギーを蓄積して放出するという相転移を実現しています。

非電化冷蔵庫はここに砂が入っていて、砂の部分に水を入れるんですよ。

気化熱で冷えてきて外気温より2、3度冷えてくる。

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Editors' Voice

臼井さんの豊かなインプット&体験を通じた言葉がとても印象的でした。

こんなライフスタイルも選択肢の一つとしてあってもいいかもしれない。

読者の皆様が何かをつかむきっかけとなる記事であれば嬉しいです。

臼井さん、ありがとうございました!

佐藤 駿
佐藤 駿
佐藤 駿    Facebook  Twitter

デザインファーム【THE APP BASE株式会社】代表取締役/コワーキングスペース【DEN】管理人/未来の選択肢を共有するWEBマガジン【THINK FUTURE】編集長/欲しいものはつくろう、自分の手で。DIY写真.レシピ共有アプリ【HANDIY】運営

1984年9月27日生まれ。中央工学校建築設計科卒。3姉妹のパパ。
建築業界(現場監督、設計事務所等)→東日本大震災で価値感が大きく変わり、場所に捉われない働き方ができるIT業界へ転身。
起業と同時に東京から長野へUターン。長野でコワーキングスペースDENを始め、地方発の起業家を増やし小さな経済圏を構築、挑戦する人を増やす。
未来の選択肢を共有するWEBマガジン THINK FUTUREで新しいライフスタイルを提供。
スマートフォンアプリのデザインやWEBサービスのUI、UXデザインを主に手がけ、ひいては建築の意匠設計・地域デザイン等、「広義のデザイン(問題を捉える正しい表現を掴む)」と「視覚のデザイン(問題を解決するUI、UXデザイン)」の両面からアプローチするデザインファーム。