0円で住める?「家×広告」による斬新なホームレス用住宅「AD SOLUTION」
FEATURE芸術家が閃いた斬新な家
芸術家のGregory Kloehnがスロバキアではじめたユニークなプロジェクト「AD SOLUTION」を紹介します。
彼が閃いたアイディアは、「道路の広告看板と住居を組み合わせる」というなんとも斬新なもの。
住居は高床式で、道路から見えやすい壁二面に広告が貼り付けられ、道路から見えない側の壁には窓があるという構造。
間取りは、キッチン、リビング、ベッドルームを兼用して使う部屋と、トイレ、シャワー、洗面台がまとまった小部屋。
写真を見ると、狭そうと思うかもしれませんが、広さは20平方メートル。
都心のワンルームマンションとそこまで変わりません。
Pic:GREGORY
Pic:GREGORY
Pic:GREGORY
「無料」で住んでもらう仕組み
このプロジェクトには、「ホームレスのために提供する住居」というコンセプトがあります。
建設費は広告によって賄われ、ホームレスの方には無料で住んでもらうことができるという仕組み。
こういう発想ができるクリエーターは天才。
協賛企業や投資家も参加し、社会支援につながりやすくなります。
まだ企画段階というこのアイディアですが、なんと、設計図がオープンソースとして公開されています。
家もオープンソース化されていくべきですよね。
ソフトとハードの境界線を曖昧にしていくことで、新しい住まい方ができる。
デザインとは、見た目の綺麗さなどの表層のことではなく、全体を通して課題を解決することであるという素晴らしい事例。
この動き、注目です。
Via:GREGORY
Pic:GREGORY
この発想…ずるい
佐藤 駿 Facebook Twitter
デザインファーム【THE APP BASE株式会社】代表取締役/コワーキングスペース【DEN】管理人/未来の選択肢を共有するWEBマガジン【THINK FUTURE】編集長/欲しいものはつくろう、自分の手で。DIY写真.レシピ共有アプリ【HANDIY】運営
1984年9月27日生まれ。中央工学校建築設計科卒。3姉妹のパパ。
建築業界(現場監督、設計事務所等)→東日本大震災で価値感が大きく変わり、場所に捉われない働き方ができるIT業界へ転身。
起業と同時に東京から長野へUターン。長野でコワーキングスペースDENを始め、地方発の起業家を増やし小さな経済圏を構築、挑戦する人を増やす。
未来の選択肢を共有するWEBマガジン THINK FUTUREで新しいライフスタイルを提供。
スマートフォンアプリのデザインやWEBサービスのUI、UXデザインを主に手がけ、ひいては建築の意匠設計・地域デザイン等、「広義のデザイン(問題を捉える正しい表現を掴む)」と「視覚のデザイン(問題を解決するUI、UXデザイン)」の両面からアプローチするデザインファーム。