10年の議論の末に出来上がったスモールハウス
この家はチェコ/ツェルニンに建てられた「傾斜とピンクの漆喰壁」が目を引くスモールハウスだ。
丘の上にちょこんと座る少女のような外観で、日本ではあまり使われないピンク色がなんとも可愛らしい。
このスモールハウスはなんと建築家と施主が10年に渡り議論を重ねた傑作。
施主は家を芸術作品のようにしたい!という希望があったようで、空間の使い方によって様々な議論があったとは思うのですが、それにしても10年は長い…
Photo:HQROOM
「斜面」を多用したインデザイン
外観もこだわりが強い印象をうけるのですが、内観は外観デザインとはちょっと違います。
この建物の立地同様、内部にも斜面があるのです!
一般的な家具が置けないのですが、強烈な空間体験を得れることは間違い無いでしょう。
施主は映画が大好きで「プロ並みの設備で映画館のように」という希望があり、この家最大の特徴でもある斜面を開けると、そこにはプロジェクターが出現します。
天井には吊りワイヤーが何箇所にも設置され、吊るした椅子に座りながら大好きな映画を見ることができるようです。
子供の遊び場としても活躍しそうですね。
ママ、そこでオムツ替えて大丈夫?
少し心配になりますが、斜面に平面を作るアイデアもあるのです。
Photo:NYTimes
10年もの間、議論しつづけたこのこだわりの家。
一般的な感覚からかけ離れたこの家も、施主にとっては満足度が満たされ、豊かな気持ちになって生活ができています。
この「自分にとっての満足度」を追求することが、日々の仕事や生活にも繋がってくるでしょう。
佐藤 駿 Facebook Twitter
デザインファーム【THE APP BASE株式会社】代表取締役/コワーキングスペース【DEN】管理人/未来の選択肢を共有するWEBマガジン【THINK FUTURE】編集長/欲しいものはつくろう、自分の手で。DIY写真.レシピ共有アプリ【HANDIY】運営
1984年9月27日生まれ。中央工学校建築設計科卒。3姉妹のパパ。
建築業界(現場監督、設計事務所等)→東日本大震災で価値感が大きく変わり、場所に捉われない働き方ができるIT業界へ転身。
起業と同時に東京から長野へUターン。長野でコワーキングスペースDENを始め、地方発の起業家を増やし小さな経済圏を構築、挑戦する人を増やす。
未来の選択肢を共有するWEBマガジン THINK FUTUREで新しいライフスタイルを提供。
スマートフォンアプリのデザインやWEBサービスのUI、UXデザインを主に手がけ、ひいては建築の意匠設計・地域デザイン等、「広義のデザイン(問題を捉える正しい表現を掴む)」と「視覚のデザイン(問題を解決するUI、UXデザイン)」の両面からアプローチするデザインファーム。