山と馴染むスモールハウス
この大きな山の中に隠れているもの、なんだと思いますか?実は、敵から身を守るために変装したようなスモールハウスがあります。
このスモールハウスは、スイスアルプスの自然の中に隠れています。
というよりも、完璧に!自然と溶け込んでいます。
遠目からはどの岩が本当のスモールハウスなのか見分けることができませんね。
小説からインスピレーション
このシェルターは、ジュネーブにある「Bureau A」によってスイスの作家Charles Ferdinand Ramuzの“Derborence”という小説からインスピレーションを受け、デザイン・建築され、スイスの山中の岩がごろごろ落ちている不安定な場所に建てられました。
この小説は、1714年牧草に覆われた谷へ巨大な岩が落ち、主人公のAntoineが7週間岩の下で生き延び、最終的に彼は村へと戻った、という話からインスピレーションを受けデザインされました。
小説内の主人公の名前“Antoine”をスモールハウスにも名付けました。
カモフラージュハウス
“Antoine”は、巨大な岩のようにカモフラージュされた小さな木製スモールハウスで、スイスの伝統的な景色の中に隠された地下壕とも関連しています。
“Antoine”の中は、暖炉・ベッド・テーブル・スツール・窓の最小限の設備。
基本的な設備は、山で迷った人や人里離れて暮らす人に提供できるものが揃っています。
木製の外側には、施工を簡易化するためにたくさんの棒が取り付けられており、最後にセメントで覆われます。
巨大な岩に似せるため、セメントを吹き付けでつけていき、プレハブ工法で一度地上で建てられてから山へとトラックで運び込まれます。
バイカー、ハイカー、スキーヤーたちは、そこにスモールハウスがあるとも知らずに、普通に通りすぎます。
ロッキー山脈の自然景観と融合するスモールハウス、あなたは写真の中から“Antoine”を見つけることができますか?
via: inhabitat
佐藤 駿 Facebook Twitter
デザインファーム【THE APP BASE株式会社】代表取締役/コワーキングスペース【DEN】管理人/未来の選択肢を共有するWEBマガジン【THINK FUTURE】編集長/欲しいものはつくろう、自分の手で。DIY写真.レシピ共有アプリ【HANDIY】運営
1984年9月27日生まれ。中央工学校建築設計科卒。3姉妹のパパ。
建築業界(現場監督、設計事務所等)→東日本大震災で価値感が大きく変わり、場所に捉われない働き方ができるIT業界へ転身。
起業と同時に東京から長野へUターン。長野でコワーキングスペースDENを始め、地方発の起業家を増やし小さな経済圏を構築、挑戦する人を増やす。
未来の選択肢を共有するWEBマガジン THINK FUTUREで新しいライフスタイルを提供。
スマートフォンアプリのデザインやWEBサービスのUI、UXデザインを主に手がけ、ひいては建築の意匠設計・地域デザイン等、「広義のデザイン(問題を捉える正しい表現を掴む)」と「視覚のデザイン(問題を解決するUI、UXデザイン)」の両面からアプローチするデザインファーム。