photos by Tiny House For Us
荒れ果てた路地裏のガレージをリノベーション
パリとボルドーを行き来しながら働いていたこちらのスモールハウスのオーナーには、ボルドーでの拠点が必要だったが、市内のアパートを購入するには予算的に余裕がなかった。
そんな時、彼が広告で見つけたのが崩れかかったこちらの路地裏のガレージ。
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外側の金属はさびついている上、中もたくさんのガラクタで荒れ果てている。
なんと彼は1,000万円でここを購入したのだった。
友人たちは古びたガレージ購入を非難
友達は皆、彼が気でも狂ったのかと思っていた。
「そこには電気もなくて暗いし、本当に何もなかったんだよ。リノベーションなんて無理だと思っていたんだ。」
でも今では皆その言葉を取り消している。
しかし、ただ一人、オーナーの友人で建築家のマシュー・デ・マリエンだけは違った。
彼だけはこのガレージに価値を見出し、オーナーとともに改築に乗り出してくれたのだ。
そうして、金属のシートを二重ガラスの窓と木材で作った引き戸に置き換える作業から始められた。
玄関を開けると小さなテラスがあり、その横にはキッチンが備え付けてあるので、引き戸を閉めていても、こちらの窓だけ開けて即席バーを楽しむことができる。
また、備え付けた階段は、建物上部に設置したベッドルームへと続いている。
豊かさの基準は多様
結果的に建設費用はトータルで140,000ユーロ(約1,890万円)かかったが、それでもアパートを購入するよりははるかに安いコストで済んだ。
それに何より、誰もこのスモールハウスが駐車場用のガレージだったなんて夢にも思わないだろう。
ちなみにこちらのスモールハウスは、まだ居住地として市に登録されていない。
なので、皆さんもくれぐれも内緒にしておいてくださいね!
ハウス内部の様子はこちらからご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=NBYS3ZsC-cY
Source and photos by Tiny House For Us
佐藤 駿 Facebook Twitter
デザインファーム【THE APP BASE株式会社】代表取締役/コワーキングスペース【DEN】管理人/未来の選択肢を共有するWEBマガジン【THINK FUTURE】編集長/欲しいものはつくろう、自分の手で。DIY写真.レシピ共有アプリ【HANDIY】運営
1984年9月27日生まれ。中央工学校建築設計科卒。3姉妹のパパ。
建築業界(現場監督、設計事務所等)→東日本大震災で価値感が大きく変わり、場所に捉われない働き方ができるIT業界へ転身。
起業と同時に東京から長野へUターン。長野でコワーキングスペースDENを始め、地方発の起業家を増やし小さな経済圏を構築、挑戦する人を増やす。
未来の選択肢を共有するWEBマガジン THINK FUTUREで新しいライフスタイルを提供。
スマートフォンアプリのデザインやWEBサービスのUI、UXデザインを主に手がけ、ひいては建築の意匠設計・地域デザイン等、「広義のデザイン(問題を捉える正しい表現を掴む)」と「視覚のデザイン(問題を解決するUI、UXデザイン)」の両面からアプローチするデザインファーム。