ホログラムの可能性
ホログラム技術というと、パッとイメージがつきにくいかもしれませんが簡単に言えば、「空間にビジュアルを立体的に可視化できる」技術のこと。
空中に映像を出すってことですね。
バックトゥザフューチャーでのこのシーン見覚えありませんか?
これは、まさにホログラムです。(1分6秒あたり)
身近なところで言えば、ホログラフィーを利用して、見る角度によって像が浮かぶようなもので、 紙幣・カード・商品券などに設けて偽造を防ぐのに使ったりします。
ここでは平面の中でのホログラム活用ではなく、空間に投影するタイプのホログラフィー技術を紹介します。
①見たこともない空中広告
街中、至るところで広告を目にしますが、構造物に付随しているものが多いですよね。
ホログラム技術を用いれば「空間広告」という新しいジャンルを構築することができます。
技術的にまだまだ時間がかかりそうな段階ではありますが、投影するシート等が不要になる技術が向上すれば実現可能です。
②ピンポイント病気のチェック
今や、体をスキャンし体内の病気の箇所をピンポイントで可視化できる時代。
赤ちゃんの重病を3Dプリンターで治し切った事例もある。
Via:驚異の治療、3Dプリンターを使って赤ちゃんの呼吸を脅かす重病を治し切った
3Dプリンターで体内のデータを具現化することで、手術の成功率を高めることはもちろんだが、3Dプリンターは出力に時間がかかる。
生死さまよう緊急時には、全身スキャンをし、ホログラム投影できれば正確に痛めている箇所を捉え、患者にも負担が少ない手術が可能になるだろう。
テクノロジーはアートだけでなく、人をも救えるのだ。
③新国立競技場の屋根はホログラム×◯◯
「ホログラム×雨を弾き飛ばす傘の構造」で屋根問題は解決できないのか。
ホログラムを投影するフィルムを貼り、さらに雨を弾き飛ばす傘の構造の組み合わせで、単に屋根をかける発想だけでなく、演出をさらに高め、コストも抑えるという案だ。
夢のようだが、発想できることは具現化できると信じたい。
まず、雨を弾き飛ばす傘ってなんぞや?という話だがこちらをご覧いただきたい。
Air Umbrella
AIRBLOW 2050
Via&photo:huffingtonpost
おそらく世界に傘という存在が生みだされて以来、形状はほとんど変化してこなかったであろう。
中国のスタートアップ Air Umbrella が、空気で雨滴を吹き飛ばす傘「Air Umbrella」を発表し、クラウドファンディングサービス Kickstarter で表明。
Air Umbrella は、柄の先端部から水平方向に吹き出す空気で雨粒を吹き飛ばし、ユーザーが雨で濡れるのを防ぐ。
濡れない範囲は本体を中心として直径約1m。
フランスの学生 Quentin Debaene が発表した AIRBLOW 2050は、上記Air Umbrella との相違点は、水平ではなく斜め上の方向にエアーを吹き出すところだ。
例えばサッカーの試合でのゴールシーンだったら、屋根ホログラムでの豪華な演出も可能だろう。
現在もスタジアムにはスクリーンがあるが大きさと表現の拡張性を見れば、ホログラムの可能性は計り知れない。
実現すれば日本のクリエイティブ&建設技術が世界から注目されるであろう。
僕に任せてくれないかな笑
④デモ
実際スペインで「デモ禁止法案に“ホログラム”デモ行進で抗議」という動きが出ている。
約2000人が“ホログラム”で参加したAR(拡張現実)デモ行進が、スペインのマドリッドの国会議事堂前で行われた。デモを主催した団体No Somos Delito(われわれは犯罪者ではない、の意)によると、ARデモ行進は世界初。via:IT media
⑤亡くなった人に再会できる
亡くなった人と再会ができたら、あなたは嬉しいですか?
この選択肢があっても困りませんよね。
マイケルジャクソンに会えたり、
プレスリーにも会えます。
https://www.youtube.com/watch?t=36&v=DzcW7Yq3TAc
今のうちに奥さんをスキャンしておいて、いつでも復刻できるようにしておこう!(こらー)
このように、様々な活用方法が検討できるホログラム。
家庭用の小型3DホログラムBLEENも注目。
特別な機械は一切必要なく、単体で3Dホログラムを投影できるようだ。
Via:BLEEN
用途も様々あり、映画やゲーム、パーティシーンの演出にも効果を発揮。
テレビの役割も担ってくるでしょうから、今後どういった広まり方をみせるか注目したい。
いやー、すごいな。
ホログラムに携わってる方、ぜひご連絡をください〜
詳しくお話伺いたい!
佐藤 駿 Facebook Twitter
デザインファーム【THE APP BASE株式会社】代表取締役/コワーキングスペース【DEN】管理人/未来の選択肢を共有するWEBマガジン【THINK FUTURE】編集長/欲しいものはつくろう、自分の手で。DIY写真.レシピ共有アプリ【HANDIY】運営
1984年9月27日生まれ。中央工学校建築設計科卒。3姉妹のパパ。
建築業界(現場監督、設計事務所等)→東日本大震災で価値感が大きく変わり、場所に捉われない働き方ができるIT業界へ転身。
起業と同時に東京から長野へUターン。長野でコワーキングスペースDENを始め、地方発の起業家を増やし小さな経済圏を構築、挑戦する人を増やす。
未来の選択肢を共有するWEBマガジン THINK FUTUREで新しいライフスタイルを提供。
スマートフォンアプリのデザインやWEBサービスのUI、UXデザインを主に手がけ、ひいては建築の意匠設計・地域デザイン等、「広義のデザイン(問題を捉える正しい表現を掴む)」と「視覚のデザイン(問題を解決するUI、UXデザイン)」の両面からアプローチするデザインファーム。