ベトナムの住居と聞いて、具体的なイメージを持てる人は少ないかもしれませんね。
ベトナムでは、雨季である夏に頻繁に洪水被害が起こり、そのために家を失う家族も多いのだそう。
この災害になんとか立ち向かえる住居はないかと考案したのが、ベトナムの建築事務所H&P Architects が設計している、バンブー・ハウスというプロジェクトです。
何より雨への対策が重要ですから、いつ洪水が起きても良いように考えられています。
それはなんと水の上で浮く(!)こと。
そして、嵐や風から守れる様に屋根やテラスは閉じることができます。
地下部分には、雨水をろ過するタンクも完備。
さらには、外壁を利用して野菜を育てることができます。
雨とうまく付き合う方法が、とことん熟考されているのがわかります。
主な材料は、ベトナム国内で安く調達できる竹。
一軒を建てる費用は、日本円で15万~20万程度。
現地ではこの家を建てるための研修を開催していて、地元民が自分の家を自分で建てることができるような仕組みをつくっています。
地元民のために単に家だけを得るのではなく、また災害があった際に再生できる仕組みまで提供するというのがいいですね。
Via: http://www.homedsgn.com/2013/04/20/blooming-bamboo-by-hp-architects/
佐藤 駿 Facebook Twitter
デザインファーム【THE APP BASE株式会社】代表取締役/コワーキングスペース【DEN】管理人/未来の選択肢を共有するWEBマガジン【THINK FUTURE】編集長/欲しいものはつくろう、自分の手で。DIY写真.レシピ共有アプリ【HANDIY】運営
1984年9月27日生まれ。中央工学校建築設計科卒。3姉妹のパパ。
建築業界(現場監督、設計事務所等)→東日本大震災で価値感が大きく変わり、場所に捉われない働き方ができるIT業界へ転身。
起業と同時に東京から長野へUターン。長野でコワーキングスペースDENを始め、地方発の起業家を増やし小さな経済圏を構築、挑戦する人を増やす。
未来の選択肢を共有するWEBマガジン THINK FUTUREで新しいライフスタイルを提供。
スマートフォンアプリのデザインやWEBサービスのUI、UXデザインを主に手がけ、ひいては建築の意匠設計・地域デザイン等、「広義のデザイン(問題を捉える正しい表現を掴む)」と「視覚のデザイン(問題を解決するUI、UXデザイン)」の両面からアプローチするデザインファーム。