オミックス医療って？

医学の進歩とともにさまざまな病気を治すことができるようになりました。

お医者さん、ありがとう！

かつては不治の病とさえ言われた病気も現代医学で治療が可能になり、完治させることもできるように。

もちろん病気が全くない世界を実現することは現代医学では不可能ですが、病気で苦しむ患者を少しでも減らしたいという願いが医療技術の進歩に貢献しています。

いま注目されている医療にオミックス医療というものがあります。

オミックス医療とはオミックス情報をもとに「病気を未然に防いだり治療したりする医療技術のこと」を指します。

オミックス情報とは遺伝子情報を解読し得られる情報のことです。

人それぞれの遺伝子情報を解析し、一人一人に適切な処置を

ゲノムという言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、人はそれぞれ固有の遺伝子情報を持っているので、将来どのような病気にかかる可能性があるのか、遺伝的などんな負の要素を持ち合わせているのかといったことを事前に把握することができます。

オミックス医療は始まったばかりの医療ですが、この医療技術により病気にかかる可能性を事前に防ぐことが可能になります。

現在の医療：病気にかかった時点で、今後どのような治療を施し完治に持っていくかという観点から患者を診療します。

オミックス医療：現在の医療とは対照的なのがオミックス医療です。

前述のように病気にかかる前に予想できるので、影響を最小限にとどめたり、病気にかかるのを回避したりすることができるのです。

病気にかからない時代がオミックス医療により現実のものとなる可能性もあるのかもしれません。

確かに、病気にかかった後に治療するよりも、そもそも病気にならないようにする工夫の方がいいですよね。

オミックス医療はまだ始まったばかりの医療技術ですから、今後本当に病気を防げるかどうかはまだまだ未知数ですが。。

最大の個人情報である「遺伝子」を扱うデメリット

遺伝情報やビッグデータを活用して対象となる人が病気にかかる可能性を見極めることになるため、その人に合わせた食品の開発や環境開発なども同時に行われるようになります。

ただ、心配なのは本人の遺伝情報が外部に漏えいすることです。

情報を悪用して詐欺などをはたらく人がいないとも限りません。

遺伝情報を読み込んだ時に、別人のデータを読み込んでしまい、まったく関係のない予防治療を施す可能性もあると思います。

時折、医療ミスが問題になることがありますが、予防の段階でのミスが起こらないように対策を練ることも大切なのではと思います。

オミックス医療がもたらす健康で安全な社会の実現は不可能ではありません。

だからこそ私たちが安心できる技術の研究が進むことを願っています。

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