「山村の新しい文化をつくる」セルフビルド小屋の山村テラスオーナー岩下大悟さんの考える未来

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岩下 大悟さん

1985年生まれ。長野県佐久市旧浅科村出身。大学時代、バイクで日本一周の旅をする中で、これからの田舎での暮らし方や地方独自の発展の必要性について考えるようになる。会社員を3年半経験した後、フィンランドに滞在。サマーコテージの文化やフィンランドの暮らし方を学び、帰国。2014年、同佐久穂町大日向地区に、セルフビルドの小屋「山村テラス」をオープン。2016年4月には、蚕小屋をリノベーションした2号目をオープン予定。佐久穂町大日向地区にある空き家に妻と在住。

社会人3年目に自分を振り返ることを決意

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大学時代、工学部に在籍していたが、興味が持てずにバイクで日本一周を決意し飛び出すことに。

東日本と西日本に分けて、バイクに乗って暮らすように旅をした経験から、「田舎に身を置くことはとても楽しい!」と感じた。

地元である長野県佐久市の太陽光発電の商社に入社したが、社会人になった時、「3年経ったら自分を振り返ろう」と決めていて、その後周りのカッコイイ大人に恵まれ、自分で何かを始めることに決意。

ゴールデンウィークに仲間と杯を交わしながら、「小屋を作ろう!」と思い、山村テラスの原型を構想することになる。

たくさんの素晴らしい田舎に触れる中で、自分たちの世代にとっての、田舎の発展の仕方や暮らし方について考えるようになり、仲間達とノリで小屋の建設を3ヶ月間作業したが、未完のまま放置することに…

フィンランドのライフスタイルに衝撃

11391467_1598214667098347_607869605318918108_n30歳までに自分の道を定めようと決めていたことから、27歳で商社を退職し、以前から興味のあったフィンランドへ。

フィンランドでは普通に住む家の他に、多くの家庭がコテージを所有している。

参考記事:フィンランドの湖畔に建てられた約110万円のミニマムハウス

週末は湖へ!大人の遊び場サウナ付きボートハウス

平日は仕事をして、週末は家族とコテージでのんびり過ごす。

このような普段の生活から離れて自分を見つめ直す場所として、サマーコテージというもう一つの家が当たり前に存在していた。

そこで知り会った同士ユッカくんは、お爺さんの古い家をリノベーションして、自給自足の生活を営んでおり、毎晩仲間とお酒を飲み交わし語り合う日々を送っていたそう。

人里離れた森にいるのに、土地や歴史、食についてとっても詳しくたくさんの情報を持っていた。

色々なものがありふれた世の中で、あえて山の中で暮らすという選択肢。

ひょっとしたら、自分も山の中で生活をすることで、もっと豊かに人生を表現できるんじゃないか?

自分たちの未完のまま放置してあった「小屋」に可能性を見いだし、岩下さんも日本で実現を目指す。

Editors' Voice

佐藤 駿
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デザインファーム【THE APP BASE株式会社】代表取締役/コワーキングスペース【DEN】管理人/未来の選択肢を共有するWEBマガジン【THINK FUTURE】編集長/欲しいものはつくろう、自分の手で。DIY写真.レシピ共有アプリ【HANDIY】運営

1984年9月27日生まれ。中央工学校建築設計科卒。3姉妹のパパ。
建築業界(現場監督、設計事務所等)→東日本大震災で価値感が大きく変わり、場所に捉われない働き方ができるIT業界へ転身。
起業と同時に東京から長野へUターン。長野でコワーキングスペースDENを始め、地方発の起業家を増やし小さな経済圏を構築、挑戦する人を増やす。
未来の選択肢を共有するWEBマガジン THINK FUTUREで新しいライフスタイルを提供。
スマートフォンアプリのデザインやWEBサービスのUI、UXデザインを主に手がけ、ひいては建築の意匠設計・地域デザイン等、「広義のデザイン(問題を捉える正しい表現を掴む)」と「視覚のデザイン(問題を解決するUI、UXデザイン)」の両面からアプローチするデザインファーム。