建築費0円!「窓」と「ドア」だけで構築されたシェアスペース「Bow House」
FEATUREpic:treehugger
「窓とドアだけ」で構築された建築物
この見た目がちょっと変わった建物は、一時的な労働者のための無料で利用できる共有シェルター。
この場所は、オランダにある多くの都市でよく見られる放置されたスペースで、その場所をより有効に使おうと建築家ステファン·マルカ氏が考えだしたものです。
そして、この建物は全てが「廃棄された窓」と「ドア」で出来ているというもの。
その時にしかない材料で構築されているため二度と同じものはできないですね。
pic:treehugger
廃材使用でコストは0円
廃棄された窓&ドアのみで構築されているので、もちろんコストは0円!
柱や床はすべて工事現場で使われていた簡易足場を利用しているそう。
建築する際に必要な「足場」という道具を、構造体にもってきてしまうこの発想は中々思い浮かびませんね。
pic:treehuggerpic:treehugger
内部は居住空間と共有リビングスペースがあり、なんだかちょっとオシャレなカフェといった感じにもなっています。
夜になるとライティングが足場やドアとの隙間から抜けてきて、計算できない演出。
ここで飲むコーヒーは美味しそう。
pic:treehugger
本来の建築の意義とは?
外観の奇抜さが目を引きますが、実はこのプロジェクトの意義として「建築というものが商品化されていくことに対しての対抗」といったものが含まれているそう。
コストがゼロというのもちゃんと意味があったんですね。
住居とは?という本来の意義を問い直すという側面をもった建築物。
建物の価値は単に「豪華だから」とか「希少な部材だから」ではないですよね。
建物という「ハコ」があり、そこに「人間」や「動物」といった「コミュニティ」が存在することによりハードとソフトの「共存」が成り立つ。
また建てる「土地」の風紀や今までの「歴史」など、様々なコトが重なって一つの「場」ができる。
21世紀の住まい方は、多様な価値観によって様々な建築物や地域ができてくるでしょう。
Via :treehugger
佐藤 駿 Facebook Twitter
デザインファーム【THE APP BASE株式会社】代表取締役/コワーキングスペース【DEN】管理人/未来の選択肢を共有するWEBマガジン【THINK FUTURE】編集長/欲しいものはつくろう、自分の手で。DIY写真.レシピ共有アプリ【HANDIY】運営
1984年9月27日生まれ。中央工学校建築設計科卒。3姉妹のパパ。
建築業界(現場監督、設計事務所等)→東日本大震災で価値感が大きく変わり、場所に捉われない働き方ができるIT業界へ転身。
起業と同時に東京から長野へUターン。長野でコワーキングスペースDENを始め、地方発の起業家を増やし小さな経済圏を構築、挑戦する人を増やす。
未来の選択肢を共有するWEBマガジン THINK FUTUREで新しいライフスタイルを提供。
スマートフォンアプリのデザインやWEBサービスのUI、UXデザインを主に手がけ、ひいては建築の意匠設計・地域デザイン等、「広義のデザイン(問題を捉える正しい表現を掴む)」と「視覚のデザイン(問題を解決するUI、UXデザイン)」の両面からアプローチするデザインファーム。