初めて一眼レフカメラを買った初心者が学ぶべき20個の撮影テクニック
FEATUREこんにちは、ライターの宮﨑大輔(@JIBURl)です。
現在、私は南米ボリビアのウユニ塩湖でプロカメラマンとして、ウエディングフォトやツアー客の記念撮影を行っています。
初めて一眼レフカメラを買ったのは3年前で、当時はカメラの基礎であるF値(絞りの開き具合)についても「F値? 何それ?」というレベルでカメラの使い方も撮影方法もまったく理解していないド素人でした。
しかし、3年間カメラの使い方を勉強し撮影の練習をしていくうちに、いつしか写真撮影でお金を稼げるまでに上達しました。
といっても、まだまだ駆け出しの見習いカメラマンですが(笑)
さて、一台目の一眼レフカメラを購入したばかりの人は、以前の私と同じように思った通りの写真が撮れずに、苦戦しているのではないでしょうか?
せっかく本格的な一眼レフカメラを買ったのならば、iPhoneで撮影した写真とはひと味違った写真を撮りたいですよね!?
そこで今回は、一眼レフカメラを使った写真撮影を上達したい人のために、「初めて一眼レフカメラを買った初心者が学ぶべき20個の撮影テクニック」をご紹介しましょう!
編集長 佐藤愛用はSONY a7r!これ軽くて綺麗で素敵です。
撮影前に設定すべきことカメラの初期設定
まずは撮影に入る前に、カメラの初期設定についてお話ししましょう。
初めて一眼レフカメラを購入した人は、おそらく「APS-Cサイズの一眼レフカメラ」と「標準ズームレンズ」を買ったと思います。
メーカーはCannonかNikonかSony、もしかしたらペンタックスやオリンパスを選んだ玄人もいるかもしれません。
私が購入した最初の一眼レフカメラは、Nikon D5100と標準ズームレンズのセットでした。
今ではNikonのフルサイズ一眼レフカメラD750と3本の交換レンズを使っていますが、APS-Cサイズ機でも基本的な機能は変わりません。
また、今回の20個のテクニックは、一眼レフカメラだけでなく「ミラーレス一眼レフカメラ」を使っている人にも十分通用する内容なので、ミラーレスカメラを使っているカメラ女子のみなさんも、ぜひ読んでみてくださいね。
1.データの保存形式はRAW+JPEGに設定
まずは、データの保存形式を「RAW+JPEG」という2種類のデータを保存できる形式に設定しましょう。
カメラの初期設定ではJPEGだけになっていますが、RAWというデータ形式でも保存することで、画像編集が格段にしやすくなります。
料理に例えるならば、RAWは下ごしらえ中のカレーの材料で、JPEGは完成したカレーのルー。
どちらの方が味を変えやすいかはすぐにわかりますよね?
JPEGで保存した写真データを編集して改善するのは大変ですが、RAWで保存した写真データは編集で簡単に改善することができます。
ですので、まずはデータの保存形式をRAW+JPEGに変更しましょう。
※機種によってはできない場合があります
2.バックアップは2か所以上の場所に
バックアップは2か所以上の場所で行いましょう。
1個の外付けハードディスクにだけ写真のデータを入れている人が多いですが、それはバックアップとは呼びませんよ!
なぜかというと、外付けハードディスクは壊れやすい電子機器なので、データが消える危険性が高いからです。
実際に外付けHDDが壊れて想い出の写真をすべて失った人を何人も知っています、マジでかわいそう……
なので、例えば以下のような組み合わせで常に2か所以上の場所に、まったく同じ写真データを保存するようにしましょう。
・1台のパソコン&1個の外付けハードディスク
・2個の外付けハードディスク
・1個のクラウド(DropboxやGoogle photos)&1個の外付けハードディスク
3.撮影モードは、絞り優先(A)モードがおすすめ
撮影モードは絞り優先(A)モードがおすすめです。
なぜかというと、絞り優先モードにしておくとISO感度とシャッタースピードをカメラが自動で調整してくれるので、大失敗することがないからです。
さらに、絞りを自分で設定することで「写真全体にピントが合った風景写真」と「人にだけピントが合った人物写真」を撮り分けることができます。
オートモードでは撮り分けができませんし、マニュアルモードは大失敗する危険性があります。
なので、初心者は撮影モードを絞り優先(A)モードに設定しましょう。
カメラ初心者が最初に覚えるべき撮影の基本
それでは、次に基本的な写真撮影テクニックについて説明します。
その前に、そもそも「良い写真」と「悪い写真」の定義とはなんでしょうか?
様々な意見があると思いますが、私は「意図して撮影したかどうか」の違いだと思っています。
例えば、「ピントが合っていない写真」と「あえてピントを外した写真」は別物ですし、「明るくなってしまった写真」と「あえて明るめにした写真」も別物です。
天才画家ピカソの独創的な絵だって、基本的な描写方法を習得したピカソが描いたから評価される訳で、素人の私が同じような絵を描いてもダメなんです。
なので良い写真を狙って撮影するためには、まずは基本的な撮影方法を身につけなければいけません。
では、ひとつずつマスターしていきましょう。
4.手振れを抑えるカメラの構え方
最初に手振れを抑える構え方をマスターしましょう。
両手でカメラを持ち、肩の力を抜き、脇を閉めて固定し、右目でファインダーを覗き、構図を決めます。
脇が開いていると手振れが起きやすいので、脇をしっかりと閉めるのがポイント!
シャッターは勢いよく押さずに、ゆっくりと押します。
縦長方向で撮影する時には、別売りのバッテリグリップを装着すると撮影がしやすくなりますよ。
撮影した後には写真をパソコンで拡大して、手振れが起きていないか確認してみましょう。
5.オートフォーカスで確実にピントを合わせる
ピントの合わせ方には「自動でピントを合わせるオートフォーカス」と「手動でピントを合わせるマニュアルフォーカス」がありますが、初心者におすすめなのはオートフォーカスです。
なぜかというと、写真を撮影するときにはピントを合わせること以外にも、構図を考えたり露出を調整したりやらないければいけないことはたくさんあるので、ピント合わせに時間がかかっているとシャッターチャンスを逃してしまったり、大失敗する危険性があるからです。
そのため、カメラマン初心者はピント合わせはカメラに任せて、それ以外の作業に集中しましょう!
ピント合わせの基本は、写真の主役になる物に合わせること。
例えば、綺麗な花を撮る場合には花びらもしくは雌しべにピントを合わせましょう。
どちらにピントを合わせるかで印象が変わってくるので、ピントの位置を何パターンか撮ってみることをおすすめします。
そして、人物や動物を撮影する時には、「目」にピントを合わせるのが基本。
また女性と男性が並んだ状態で撮影する時には、「女性」にピントを合わせます。
以上が、ピント合わせの基本です。
佐藤 駿 Facebook Twitter
デザインファーム【THE APP BASE株式会社】代表取締役/コワーキングスペース【DEN】管理人/未来の選択肢を共有するWEBマガジン【THINK FUTURE】編集長/欲しいものはつくろう、自分の手で。DIY写真.レシピ共有アプリ【HANDIY】運営
1984年9月27日生まれ。中央工学校建築設計科卒。3姉妹のパパ。
建築業界(現場監督、設計事務所等)→東日本大震災で価値感が大きく変わり、場所に捉われない働き方ができるIT業界へ転身。
起業と同時に東京から長野へUターン。長野でコワーキングスペースDENを始め、地方発の起業家を増やし小さな経済圏を構築、挑戦する人を増やす。
未来の選択肢を共有するWEBマガジン THINK FUTUREで新しいライフスタイルを提供。
スマートフォンアプリのデザインやWEBサービスのUI、UXデザインを主に手がけ、ひいては建築の意匠設計・地域デザイン等、「広義のデザイン(問題を捉える正しい表現を掴む)」と「視覚のデザイン(問題を解決するUI、UXデザイン)」の両面からアプローチするデザインファーム。