【なぜ?】豊かに感じる日本は世界幸福度「第43位」なのか?

FEATURE

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日本の生活は豊かであるように感じますよね。

実際の統計ではどう位置付けられているのでしょうか?

国連のSustainable Development Solutions Networkは世界156カ国に住む人々の幸福度を国別ランキングにまとめた「2013年世界幸福度レポート」(World Happiness Report 2013)を見てみましょう。

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日本の幸福度は世界第43位

このレポートの中で日本は第43位に位置しています。

過去3年間のギャラップ社世界世論調査をもとに、「健康」「個人の自由な選択」「社会的支援」「健康度」「人生の選択における自由度」「同じ国に住む人々の寛大さ」などの要素について、0~10のスコアでランクづけを行い、それらを総合したものです。

上位は北欧諸国が占め、アジア諸国の中ではシンガポ-ルが第30位、タイが第36位に位置しています。

さて、日本に必要な「幸福度」アップポイントは何でしょうか?

ここでは、幸福度を「維持」すること、「環境・思考改善」することで幸福度アップの2点に分けて考えます。

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「維持」による幸福度アップ

日本は先進国であり、収入は一般的に働けば生活に困ることはありません。

休暇には、趣味に勤しんだり旅行に行たり外食をするなど、オフタイムを過ごすことができます。

一定の収入を得ることによって余暇を楽しむことができ、このワークライフバランスの実現は時間の充実による「幸福」な状態を生み出すことにつながっています。

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次に「健康でいられる幸せ」です。

長寿大国日本、アジア各国の平均寿命と日本の平均寿命の差は20-30歳です。

高齢化社会の問題点も様々あるのですが、生きている時間を長く過ごせるということは、選択肢が増えることでもあり、これも「幸福」である状態にあります。

経済的、地理的、遺伝子的、医療的観点から長く生きたいと思っても、それが実現しにくい環境にある土地と比べ長く生きることができ、人生を楽しくまっとうできる日本人はとても幸せな状態にあります。

この状態を継続するために日本人は経済、食生活のみならず心身の幸せ維持を保つことが必要です。

今ある「幸福」である状態を維持することも幸福度アップする上で必要なことで、この点が下がるとほかの点が上がっても、全体として幸福度アップにつながらないからです。

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2.ストレスフリーとポジティブ思考へ

恵まれた収入、健康、そして自然環境が整った日本。

この当たり前に感じる素晴らしい環境を実感し感謝しましょう。

大地の恩恵を感じることは心の充実につながり、また「感謝すること」幸福度アップポイントです。

また、「労働環境を改善してストレスフリーでいること」も重要な一つ。

日本や韓国は、世界の中でも有数の残業が多い国。

デスクに張り付いて仕事をする、ミーティング三昧、疲労困憊、PCに向かいすぎて目が痛い、頭痛、座りすぎて腰痛…などネガティブな労働環境にあります。

長い時間をかけて形成されたこの働き方は簡単に改善しようと思っても難しいもの。

小さなことから自分なりのストレスフリーでいられる「コト」を多くしていきましょう。

限られた時間の中で仕事を集中して行い、仕事以外の時間を充実させることに重きを置き、例えばジムに行って汗を流したり一日の疲れを癒す友人との食事などポジティブになるコトに重心を置くと働き方も変わるかもしれません。

このような労働環境の発想転換は、私生活においても発想の転換ができます。

転職、恋愛、家族、趣味などにおいて「うまくいかない」といった点を「この点を改善すればうまくいくんだ!」「ここはやめて、違う方向行けばいいんだ!」などと発想転換をする癖をつけることで、ポジティブ方向に思考が向きます。

「できない理由はいくらでもあるが、できるように考えてみる」

この一歩が大切な幸福度アップポイントです。

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Editors’ Voice 佐藤駿

私は長野と東京の2拠点で生活をしているのですが、地域や年代が違うだけで「当たり前の価値観」が全然違うということを認識しており、同じ国籍でも「こうも違うのか!」と思うことが多々あるので、国が違えばより考え方は違うだろうと思います。

さて、幸福度に関してはどうでしょう?

これも個人の基準があるので一概には言えないのですが「自分なりの幸福尺度」をうまく設定している人は幸福そうに見えます。

家族といる時間を増やしたいと思っている人は、所得が下がっても職を変えるかもしれませんし、お金がもっと欲しいと思う人は時間を惜しまずに働くでしょう。

どこにバリューを置くかでライフスタイルは変わるものです。

きっと数値で幸福度は測れませんので、自分なりの幸せのラインを一度線引きしてみると、今なにをやるべきか?が見えてくるのではないでしょうか。


Editors' Voice

佐藤 駿
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デザインファーム【THE APP BASE株式会社】代表取締役/コワーキングスペース【DEN】管理人/未来の選択肢を共有するWEBマガジン【THINK FUTURE】編集長/欲しいものはつくろう、自分の手で。DIY写真.レシピ共有アプリ【HANDIY】運営

1984年9月27日生まれ。中央工学校建築設計科卒。3姉妹のパパ。
建築業界(現場監督、設計事務所等)→東日本大震災で価値感が大きく変わり、場所に捉われない働き方ができるIT業界へ転身。
起業と同時に東京から長野へUターン。長野でコワーキングスペースDENを始め、地方発の起業家を増やし小さな経済圏を構築、挑戦する人を増やす。
未来の選択肢を共有するWEBマガジン THINK FUTUREで新しいライフスタイルを提供。
スマートフォンアプリのデザインやWEBサービスのUI、UXデザインを主に手がけ、ひいては建築の意匠設計・地域デザイン等、「広義のデザイン(問題を捉える正しい表現を掴む)」と「視覚のデザイン(問題を解決するUI、UXデザイン)」の両面からアプローチするデザインファーム。