内観のカラーリングにも工夫
内部からは実際の桜並木はもちろん、外壁に写る増幅された桜の森を同時に楽しむことができ、壁の一部に赤と緑を採用し、桜の枝をモチーフにした小屋束とあわせて、森の木陰で寛ぐような感覚を与えてくれる。
2枚のミラーの間には白い砂利が敷き詰められ、より明るく反射しながら木々の中心を象徴的に表現。
このスペースには椿の木が植えられ、冬から早春に花をつける椿が桜の花を誘うように、景色は赤から薄紅色へと移ろうことだろう。
夏を迎える頃には緑葉が溢れ、自然の力強さを感じ、秋には落葉が自然の刹那を伝えてくれる。
まさに一年を通して人々を魅了し、自然の力強さ・儚さ、美しさ、季節の移ろいを感じることができる場所になった。
海外でも数多くの雑誌やサイトで紹介され、「日本を訪れる際にはここも観よう」という観光客もいるそう。
住宅開発が進んだ街中にありがちな人工自然ではなく、残されたわずかな自然を精一杯活かす。
そんな心意気が人々を集めているのだろう。
SOURCE:architecturephoto.net
PHOTO:Shigotomo Mizuno
佐藤 駿 Facebook Twitter
デザインファーム【THE APP BASE株式会社】代表取締役/コワーキングスペース【DEN】管理人/未来の選択肢を共有するWEBマガジン【THINK FUTURE】編集長/欲しいものはつくろう、自分の手で。DIY写真.レシピ共有アプリ【HANDIY】運営
1984年9月27日生まれ。中央工学校建築設計科卒。3姉妹のパパ。
建築業界(現場監督、設計事務所等)→東日本大震災で価値感が大きく変わり、場所に捉われない働き方ができるIT業界へ転身。
起業と同時に東京から長野へUターン。長野でコワーキングスペースDENを始め、地方発の起業家を増やし小さな経済圏を構築、挑戦する人を増やす。
未来の選択肢を共有するWEBマガジン THINK FUTUREで新しいライフスタイルを提供。
スマートフォンアプリのデザインやWEBサービスのUI、UXデザインを主に手がけ、ひいては建築の意匠設計・地域デザイン等、「広義のデザイン(問題を捉える正しい表現を掴む)」と「視覚のデザイン(問題を解決するUI、UXデザイン)」の両面からアプローチするデザインファーム。