新しい仕事のカタチ -建築編- 建築の未来予想図とは?
FEATURE建築という軸をずらすもの
僕が運営しているTHINK FUTUREというメディアの中の例をあげたいと思います。
テーマは「当たり前という価値観を少しずらす、選択肢を共有する」という方針で記事を書いています。
その中で気になるキーワードが、「多様性」「適材適所」という言葉。
みんな違っていて当たり前。
紹介したい事例がいくつかあるのでご紹介しますね。
①【要チェック!】6時間で家が建つ?移動可能、増減可能な家の未来
コンテナのように工場で規格を決めてつくって、現場では吊っておろすだけで現場での作業を極力少なくする建築手法です。
スモールハウスならではだと思いますが、建築は現場で職人さんが施工、加工するので、人件費が高くなって家が高くなります。
これは規格を決めてテンプレートを作って工場生産にしたことによりコストも安くんsり、建築時間も早くなるという価値がこの建築技法にはあると思います。
例えば、最初は小さくつくって、家族一人増えたといったらこの家に一戸増やすとか。
この「増減可能」というのが今までの家の価値観の中でそこまでなかったということと、このロケーション飽きたといったときに移動できちゃう。
海飽きたから山行こうとか。
移動可能なフレキシブルさはすごく良いなと思う事例です。
あとは、全てオーダーメイドでなく、規格化したことによってスリム化、要は設計側&施工側、ひいては住み手側も楽につくれてよいと思いました。
コンテナは再利用もできますしね。
②家賃、光熱費ともおさらば!どこにでも住める自家発電コンテナハウス
これはトレーラーハウスっぽい感じですが、発電もできる。
車で引っ張れて、車から給電もできるのでどこでも住めます。
「基礎」という概念がない。
テントの最上級版のようなものです。
これに合わせてテスラモーターズという自動車のメーカーなのですが、蓄電バッテリーを開発しており、電線工事も不要で36万円くらいで売るという記事が出ていたので、本当なのか分からないですが、電力会社に依存しないで電気が貯められるのがすごい。
蓄電バッテリーなのですが、これが一個あれば半永久的に電力が使えるようなカタチになるようです。
すごいよね〜。
③【世界初】道路が発電する「SolaRoad」が凄すぎる!
アムステルダムで道路が発電するという計画があるのをご存知ですか?
私用車の電気自動車化計画もあり、ソーラーロードという道路で発電するという。
これで発電出来たらすごい発電量ですよね。
だから、大きい施設を作りますといったものではなく、ハード(道)+ソフト(発電をする)という発想が素敵です。
④【ホテル革命】これからはホテルに行くのではなく”呼ぶ”時代になる??
僕はよくホテルに泊まるのですが、「ホテルに行くのではなく、ホテルを呼んじゃう」という逆の発想をした取り組みがあります。
移動式コンテナホテルです。
概念が変わるのがすごく良いですよね。
法とかに引っかかると思いますが笑
ヒントがあると思います。
⑤【コンテナ再利用】スタートアップ企業のコミュニティキャンパスがおしゃれ
これも、コンテナの再利用なのですが、企業が集うコワーキングスペースの形態なんですけど、古いコンテナを組み合わせて大きなスペースを造って多目的なスペースを造ってます。
海上コンテナって古くなった在庫って結構あって、廃棄するのにも地球のエネルギーを使うので、リサイクルして持続可能な形に持っていくというのは、現代建築の形だと思います。
僕も長野県伊那市のほうでこのようなことをやりたいなと思いながら動いています。
⑥湖畔に建てられた「アウトドア好きだけ」が集まる地域開発のカタチ
これはアウトドア好きだけが住める住民区域を作って、建築ありきでなくコミュニティを先に作って住民を先に集ってから作る形です。
同じ目的で集っているコミュニティは絶対話が合うし、仲間感が生まれると思っていて。
だって気の合う人と住んだ方が楽しいじゃん笑
共通する価値観区域を作って家を作る順番は非常に新しいというか正しいというか。
僕はこういうところに住みたいと思います。
⑦【家具感覚】IKEA発のシェルター住宅は10万円?組み立て時間約4時間のファストハウス
イケアさんは、家具感覚で作れるパネル式小屋というコンセプト。
災害などが起きたときに仮設住宅がすぐできる。
量産で10万円くらい売れることを目指しているらしいので、これができたらオフィスとかもこれでよいではないかと思う。
山の中において、山の全体がリビングにできたらすごく良い。
⑧0円で住める?「家×広告」による斬新なホームレス用住宅「AD SOLUTION」
ホームレスの方はタダで住んでよいけど、壁に広告貼ってマネタイズするという新しいビジネスモデルです。
ホームレスを助けながらも、企業イメージブランドもアップできるし、広告としても機能する。
設計図もオープンソースで、誰でもダウンロードできます。
様々なアイディア、世界中の建築家からこのような形あったらよいのではないか?というオープンソースは建築の未来かなと思っています。
やっぱり建築業界はまだまだ閉鎖的です。
図面は個人情報なので、共有しづらいと思うのですが、オープンになってシェアする事によって、いままで見えなかった世界が見えてくることは間違いありません。
Less is more(より少ないことは、より豊かなこと)を実現したワンルームハウス。名建築ファンズワース邸
建築に携わっている方は知っていると思うのですが、ミース・ファン・デル・ローエのファンズワース邸というところです。
「より少ないことはより豊かなこと」といっていて、僕はこの家が衝撃的でTHINK FUTUREを始めたのですが、家は大きければよいという価値観があるのですが、なんか違うなーと思ってました。
実際に使っている部屋ってリビング、寝室、風呂、トイレくらいかなと思った。
立地も重要で、隣の家がすぐそこにあったらあまり住みたくないんですよね、ぼく。
田舎は川、山など、一般的には住みにくい所とみなして不動産価値があまりないのですが、僕は今の時代はそっちのほうが価値があると思っています。
東京だと流動性が高くて便利なところは価値が高いというのは合理的でわかるのですが、長野の一番のバリューは自然だと思うので、普通はそっちのほうが価値は高いと僕は思っています。
マイノリティな感覚だと思いますが、そこにチャンスが眠っている。
佐藤 駿 Facebook Twitter
デザインファーム【THE APP BASE株式会社】代表取締役/コワーキングスペース【DEN】管理人/未来の選択肢を共有するWEBマガジン【THINK FUTURE】編集長/欲しいものはつくろう、自分の手で。DIY写真.レシピ共有アプリ【HANDIY】運営
1984年9月27日生まれ。中央工学校建築設計科卒。3姉妹のパパ。
建築業界(現場監督、設計事務所等)→東日本大震災で価値感が大きく変わり、場所に捉われない働き方ができるIT業界へ転身。
起業と同時に東京から長野へUターン。長野でコワーキングスペースDENを始め、地方発の起業家を増やし小さな経済圏を構築、挑戦する人を増やす。
未来の選択肢を共有するWEBマガジン THINK FUTUREで新しいライフスタイルを提供。
スマートフォンアプリのデザインやWEBサービスのUI、UXデザインを主に手がけ、ひいては建築の意匠設計・地域デザイン等、「広義のデザイン(問題を捉える正しい表現を掴む)」と「視覚のデザイン(問題を解決するUI、UXデザイン)」の両面からアプローチするデザインファーム。