新しい仕事のカタチ -建築編- 建築の未来予想図とは?
FEATUREまとめ
用途をより絞る(多機能はいらない)
貨幣経済が世界中に広まっていて、お金出せば買えるということは変わりづらい。
具体的にいうと、例えばニトリさんは安くて値段も安い。
だけど僕は高くても世界に一個しかないようなもので、そこから自分で手を加えてアレンジしてさらにオリジナリティのあるものにつくっていったほうが長く使えると思っています。
また、家電とかを見ていて思うのですが機能がありすぎて、全部の機能って使わないですよね?
リモコンを見てもらうと分かりますが、あんだけ機能あるけど、電源、チャンネル、音量くらいしか使わない。
先ほど行ったように家もそうですね。
これでもかって高機能のものをつけなくてもまずは最低限で作って、必要であれば付け足していく感覚が大切なんじゃないかなと。
体験価値の創出(DIY)
大量消費が好きでないので僕はそういう価値観かもしれないですが、自分の家を7割くらいは工務店や設計事務所と一緒に組んでやって、3割くらいは住まい手がDIYで作っていくような形が、愛着が出ていくものと思います。
日本では人口減少が起き、古い家はどんどん余っていく。
DIY=体験価値
DIYが建築の未来を担っていくのは間違いありません。
コミュニティコンセプトの付加(仲間)
仲間というキーワードですが、さっき言ったアウトドア好きだけが住むような、家単体ではなく、もっと大きな地域から考えていく。
ここは、アウトドア好きだけや起業家だけしか住んでいない、教育熱心な人しか住んでいないなど、そのような様々な地域があったらわかりやすいかなと。
そんな地域戦略があったら面白いなと思います、でかい話ですけれども。
フレキシブル(増減可能)
家は大きくつくってあとで壁作ろうかみたいな、子供増えたらここに仕切りつくればよいよねって話はよく聞くと思うのですけど、それはコストがかかっていますし、生まれるかどうかその時点で分からない子供のために大きなスペースをつくっておくよりも、最初は今いる人数で設計しておいてあとで横や上に付け足せるようなコンテナモデルのフレキシブルさは良いと思います。
ミニマリズム(余計な装飾はいらない)
次はミニマリズムと書いたのですが、僕がやっていた高級住宅のようなものは、一部のひとはもちろん好きだと思うのですが、本来、家というのは住むという用途だと思うので、雨風がしのげる箱であればよいと思っていて、余計なものは最初からつけないで、住んでいくなかで気づいたものを付け足していくほうがよいと思いました、iPhoneのアップデートのように。
オフグリッド(どこでも住める)
基礎と定着することはもちろん構造的にいいことだと思うのですが、移動できて景色が変わるっていう発想は、今まで住んでいる家とは価値観が変わる。
「不動産が可動産になる」というのがよい。
んー、うまく伝えられないですね。笑
移動するにもトレーラーの道幅制限やサイズの制限があるみたいなので、サイズの問題などあるのですが、今は寒いから南のほうに住むことが気軽にできたらよいなと思います。
サスティナブル&リサイクル(持続可能)
新築を作るのは少し違和感があって。
高度経済成長のときはどんどん伸びて人口もどんどん伸びていったのですけど、今後人口減るのは当たり前なので、今までの建物と人の比率は合わなくなって、箱(建物)の価値はどんどん下がっていくと思います。
今あるリソースをどう工夫して変えていくのか、あとは古き良きものを、建築は20年や25年で、価値0円ですっていう謎のルールがあるのですけど、古いものでも価値があるものもあると思うので、「古いから良い」という価値観がもっと広がればいいですね。
古いものと最先端なテクノロジー(IoT)
これはつけなくてものよいと思うのですが(どっちやねん)、古いものと最先端のカギをアプリで開けますとか、ライトをアプリで管理で管理しますとか。
家の役割を拡張することがIotではできます。
一般的に価値のないとされている土地の再定義(不動産)
僕も実際に山を買おうと調べたのですけれども、三千坪で三十万円とかざらにあるんですが、表に情報が全然出ていない。
やっぱり売り手側の不動産屋さんは単価が低くおいしくないので、表に出ていないと思うのですが、バブルの時に土地を買って、子供の世代につないだけれど年に一回も行かないし、そこに払う固定資産税が無駄だからタダでもいいから売りたいことが多いみたいで、そこはチャンスだと思う。
海側は価値があるとおもいますが、山などは山専用売買サイトはほぼないので、こういうライフスタイルを送りたいひとにとがった不動産サイトは、ビジネス的にはあまり良いとは思わないですが、そこに価値を感じる人は絶対に買うと思います。
だから、みんなに良いというよりも、5%〜10%くらいが熱狂してくれるような土地だけしか扱っていないような不動産屋さんにチャンスがあると僕は思っています。
DIY専用の写真/レシピ SNSアプリ「HANDIY(ハンディ)」へのチャレンジ
最後なのですが、昔は建築をやっていて、現在はWEBデザイン/企画をやっている中で、僕の一番の価値「建築」×「IT」で何ができるかな?業界に対して何で貢献できるかなと思ったときに、DIYのアプリを思いつきました。
僕ですね、実家をDIYしてまして。
できないところは職人さんにお願いしていたのですが、自分でやっていくなかでDIYのやり方を扱っているサイトやアプリはあまりなかったんです。
これは建築×ITなので一番僕にバリューがあるだろうと思って、HANDIY(ハンディ)というDIYのアプリサービスを始めました。
DIYはテレビで人気ですが、やっぱり見る専門ユーザーのほうが多く、投稿するユーザーがまだまだ少ないです。
みなさんぜひ投稿ください笑
2017年はDIYアプリ市場でまず日本一をとって、世界に広げていくような形をしたいと思っているので、ぜひダウンロードをお願いします!
今後は、DIYツール、オリジナル塗料など、ワークショップで簡単に作れるような木工を作りたい。
僕が長野出身なので、長野県産材で作ったりして、ECサイトをつくったり、DIY本を出したりしていきたいと思っています。
このイベントで、一つでも参考になるものがあればうれしいなと思いながら、終わりにしたいと思います。
ありがとうございました。
欲しいものはつくろう、自分の手で。DIY写真/レシピ共有アプリ「HANDIY」
佐藤 駿 Facebook Twitter
デザインファーム【THE APP BASE株式会社】代表取締役/コワーキングスペース【DEN】管理人/未来の選択肢を共有するWEBマガジン【THINK FUTURE】編集長/欲しいものはつくろう、自分の手で。DIY写真.レシピ共有アプリ【HANDIY】運営
1984年9月27日生まれ。中央工学校建築設計科卒。3姉妹のパパ。
建築業界(現場監督、設計事務所等)→東日本大震災で価値感が大きく変わり、場所に捉われない働き方ができるIT業界へ転身。
起業と同時に東京から長野へUターン。長野でコワーキングスペースDENを始め、地方発の起業家を増やし小さな経済圏を構築、挑戦する人を増やす。
未来の選択肢を共有するWEBマガジン THINK FUTUREで新しいライフスタイルを提供。
スマートフォンアプリのデザインやWEBサービスのUI、UXデザインを主に手がけ、ひいては建築の意匠設計・地域デザイン等、「広義のデザイン(問題を捉える正しい表現を掴む)」と「視覚のデザイン(問題を解決するUI、UXデザイン)」の両面からアプローチするデザインファーム。