ロンドンを最高の場所から眺める、”21世紀ノアの方舟”ホテル

FEATURE

article-2403217-1B7F5F8E000005DC-159_634x438pic:Chris Leadbeater

現代版ノアの方舟?

ロンドンの中心地に突如現れた、”21世紀のノアの方舟”

現代の”ノアの方舟”は都会のど真ん中に停泊したようです。

クイーンエリザベスホールの上に半分落ちそうな不安定な状態で、船首はサウスバンクのウォータールーステーションへ向かう歩行者通路に突き出しています。

下からじっくりと見てみると、本当に一晩過ごすのに安全なのか?と思ってしまいます。

もちろん、神様がここに置いたわけでもなく、洪水がロンドンを襲ったわけでもなく、本当のノアの方舟でもありません。

ですが、ファンタジーの世界からやってきたような建物です。

article-2403217-1B7F6064000005DC-558_306x423pic:Chris Leadbeater

船の窓から眺めた東西の景色は、テムズ川をすべて見渡せます。

article-2403217-1B7F614F000005DC-823_634x454 pic:Chris Leadbeater

「航海」がテーマの近代建築プロモーション

航海がテーマのとても目を引く建物を最高の場所に、A Room For LondonをLiving Architectureが設置しました。

この建物のミッションは、「世界クラスの近代建築のプロモーションと楽しみ」だとLiving Architectureは言っています。

航海がテーマの建物は窓の設計によって強調されています。

article-2403217-1B7F62C4000005DC-516_634x456pic:Chris Leadbeater

ロンドンに拠点を置く、建築家David Kohn氏と、英国のアーティストFiona Banner氏(2002年ターナー賞最終選考者)によって、クーイーンエリザベスホールの屋根の上に設置されました。

ロンドンオリンピックとエリザベス女王のゴールデンジュビリーの祝典のシンボルとして設置され、2012年の終わりに取り除かれると思われていました。

しかし、この建物の人気は強く、今年末まで延期されることになりました。

すべてが船の形をしており、アッパーデッキはテムズ川の景色を何にも遮られることなく望めます。

article-2403217-1B7F614F000005DC-823_634x454pic:Chris Leadbeaterarticle-2403217-1B7F60AC000005DC-726_306x423pic:Chris Leadbeater

大人気!滞在する為には2ヶ月おきの抽選

何かとても特別で、中に入ることが出来ないように思えますがそんなことはありません。

A Room For Londonはとっても人気があると証明されています。

滞在希望の場合は、2ヶ月おきに行われる公開投票に申し込みをして抽選で決まります。

この、一泊の滞在の競争はものすごく厳しい競争率だそうです。

一度泊まってみたい…

この1年半の間で部屋に泊まった有名人は、ミュージシャンのDavid ByrneとJarvis Cocker、受賞作家Jeanette Wintersonなど。

部屋の大部分は大きなダブルベッドが設置されています。

article-2403217-1B7F5FD2000005DC-60_634x485pic:Chris Leadbeater

飾り気のない強く健やかなインテリア

内部のインテリアの最初のイメージは、質実剛健。

独立シャワーとトイレ、シンク、冷蔵庫、電子レンジ付きのキッチンエリアがあります。

この部屋の最大のセールスポイントでもある大きな窓からの眺めが、キッチンとベッドルームの仕切りを超えて目の前に広がります。

ちなみに、宿泊料金は一泊、£300(約¥55,000-)

部屋の上部はメタルの風車のようなデザイン。

article-2403217-1B7F5F6B000005DC-483_306x423pic:Chris Leadbeater

窓から眺める、ライトアップされたビッグベン。

ライトアップされた、ウォータールーブリッジとセントポール大聖堂。

article-2403217-1B7F611C000005DC-612_306x423article-2403217-1B7F5EA2000005DC-540_306x423pic:Chris Leadbeater

グレーで寒い朝のロンドン。真っ赤なダブルデッカーも部屋から眺められます。

このゲストブックは特別です。

ここに旅のログを残すことに価値があり、たくさんの宿泊者の記録が残っています。

article-2403217-1B7F62FA000005DC-308_306x423article-2403217-1B7F5E82000005DC-36_306x423pic:Chris Leadbeater

彼らの記録を読むのも楽しい思い出となるでしょう。

今年の年末に取り除かれた後は、「どこへ航海し、どんな景色を見せてくれる」のでしょうか?

via:Mail Online


Editors' Voice

佐藤 駿
佐藤 駿
佐藤 駿    Facebook  Twitter

デザインファーム【THE APP BASE株式会社】代表取締役/コワーキングスペース【DEN】管理人/未来の選択肢を共有するWEBマガジン【THINK FUTURE】編集長/欲しいものはつくろう、自分の手で。DIY写真.レシピ共有アプリ【HANDIY】運営

1984年9月27日生まれ。中央工学校建築設計科卒。3姉妹のパパ。
建築業界(現場監督、設計事務所等)→東日本大震災で価値感が大きく変わり、場所に捉われない働き方ができるIT業界へ転身。
起業と同時に東京から長野へUターン。長野でコワーキングスペースDENを始め、地方発の起業家を増やし小さな経済圏を構築、挑戦する人を増やす。
未来の選択肢を共有するWEBマガジン THINK FUTUREで新しいライフスタイルを提供。
スマートフォンアプリのデザインやWEBサービスのUI、UXデザインを主に手がけ、ひいては建築の意匠設計・地域デザイン等、「広義のデザイン(問題を捉える正しい表現を掴む)」と「視覚のデザイン(問題を解決するUI、UXデザイン)」の両面からアプローチするデザインファーム。