水に木が生えるの?ロッテルダムの水に浮かぶ森の秘密とは

FEATURE

“水に浮かぶ森”って?

水に浮かぶ森と言われましても、なんのこっちゃ?

写真を見ればわかりますよね。

なんだか素敵な光景。

完成形を想像してつくられたCGなのですが、すでにプロジェクトは動き出していて、順調に進んでいるようです。

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Photo:Pop-Up City

デザイナーが考える都市計画

きっかけは、アーティスト集団“マザーシップ”のデザイナーが、Jorge Bakker氏の“In Search of Habitus(習慣の捜索)”という作品に注目し、オランダの企業家たちに都市に森をつくるプロジェクトを提案したこと。

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Photo:Pop-Up City

こちらがJorge Bakker氏の“In Search of Habitus”です。

“Bobbing Forest”と名付けられたこのプロジェクトは、2014年の3月に始動しました。

本当にデザイン通りに成長するのかを確かめるために、1本のプロトタイプがつくられ、およそ20ヶ月の歳月を経て、立派な成木に成長したようです。

いよいよ、20本の木がロッテルダム港に浮かぶようで、都市に浮かぶ森の完成も間近ですね。

開発が進む中で、都市部の緑化が大きな問題になっていますが、このようなアイデアが形になることはとても素晴らしいことだと思います。

緑は人々を潤し、街を潤し、世界を潤します。

各地へ広まれば、地球温暖化対策にも貢献してくれるはずですから、日本でも採用されることを望みます。

水に浮いていますから、揺れることで発電する“浮動発電”や、水から水素を取り出して燃料電池にするなど、電力活用にも繋がればより効果も高まりますね。Floating-Forest-Rotterdam-5Photo:Pop-Up City

source: Dobberend Bos,Photo:Pop-Up City


Editors' Voice

今までは「土に生えるもの」という概念だったものを、水に浮かべてもできんじゃね?って発想で軸をずらす発想が素晴らしいし、実際にトライしていることに価値がある。

佐藤 駿
佐藤 駿
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デザインファーム【THE APP BASE株式会社】代表取締役/コワーキングスペース【DEN】管理人/未来の選択肢を共有するWEBマガジン【THINK FUTURE】編集長/欲しいものはつくろう、自分の手で。DIY写真.レシピ共有アプリ【HANDIY】運営

1984年9月27日生まれ。中央工学校建築設計科卒。3姉妹のパパ。
建築業界(現場監督、設計事務所等)→東日本大震災で価値感が大きく変わり、場所に捉われない働き方ができるIT業界へ転身。
起業と同時に東京から長野へUターン。長野でコワーキングスペースDENを始め、地方発の起業家を増やし小さな経済圏を構築、挑戦する人を増やす。
未来の選択肢を共有するWEBマガジン THINK FUTUREで新しいライフスタイルを提供。
スマートフォンアプリのデザインやWEBサービスのUI、UXデザインを主に手がけ、ひいては建築の意匠設計・地域デザイン等、「広義のデザイン(問題を捉える正しい表現を掴む)」と「視覚のデザイン(問題を解決するUI、UXデザイン)」の両面からアプローチするデザインファーム。