ピンピンコロリと死にたいのは日本人だけ?ラテン人が働く意味とは

FEATURE

日本人とラテン人の給料と労働時間の比較

「しかし、ラテン人のように勤務時間を短くしたら給料が下がってしまう!」と日本人は思うでしょう。

ラテン人からも「日本人の給料は高すぎる!この、金持ちめ!!」と言われることが多いです()

例えば、パナマ人の月収平均はおよそ3万円と言われていますが、日本人の平均月収はおよそ35万円です。

確かにパナマ人の給料は日本人の十分の一ほどで、これは他のラテンアメリカ諸国も同様です。

しかし、勤務時間当たりの時給で考えてみるとどうでしょうか?

パナマ人は8時から15時までの7時間労働でサービス残業はなく、土日・祝日は完全に休みです。

しかも、年に一ヶ月間の有給休暇が必ず取得できるので、一年のうち実際に働くのは11カ月だけです。

では、日本人はどうでしょうか?

8時に出勤し17時の定時に帰宅できる人は少なく、夜遅くまでサービス残業をしている人が多いと思います。

日本企業で毎年必ず一ヶ月間の有給休暇を取得できる会社はないでしょう。

過労死という社会問題

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労働時間はパナマ人よりも日本人の方が圧倒的に長いため、日本では「過労死」という社会問題も起きています。

ちなみにラテン人に過労死について説明すると、「働き過ぎて死ぬなんて、意味が分からない……」と驚いていました。

ラテン人の給料は少ないですが、その代わり労働時間は短い。

日本人の給料は多いですが、その代わり労働時間は長い。

世界には、日本とは違う働き方があります。

日本社会の働き方以外にも、選択肢はある「ピンピンコロリ、って知ってる?」

パナマ人のこの一言から、働き方と価値観についてラテン人と議論を交わしました。

日本人の猛烈な働きぶりは海外でも評価されていますが、日本社会の働き方だけがすべてではありません。

ラテン流の働き方のように、他にも働き方の選択肢はあります。

働くために生きていくのか?人生を楽しむために働くのか?

日本もひとりひとりの価値観にあった働き方が選択できるようになればいいですね。


Editors' Voice

ライター宮崎くんは、農業コンサルとして世界を飛び回っています。

彼のように多くの価値観に触れることで感じることをTHINK FUTUREで共有してもらいます!

今後もお楽しみに!

佐藤 駿
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佐藤 駿    Facebook  Twitter

デザインファーム【THE APP BASE株式会社】代表取締役/コワーキングスペース【DEN】管理人/未来の選択肢を共有するWEBマガジン【THINK FUTURE】編集長/欲しいものはつくろう、自分の手で。DIY写真.レシピ共有アプリ【HANDIY】運営

1984年9月27日生まれ。中央工学校建築設計科卒。3姉妹のパパ。
建築業界(現場監督、設計事務所等)→東日本大震災で価値感が大きく変わり、場所に捉われない働き方ができるIT業界へ転身。
起業と同時に東京から長野へUターン。長野でコワーキングスペースDENを始め、地方発の起業家を増やし小さな経済圏を構築、挑戦する人を増やす。
未来の選択肢を共有するWEBマガジン THINK FUTUREで新しいライフスタイルを提供。
スマートフォンアプリのデザインやWEBサービスのUI、UXデザインを主に手がけ、ひいては建築の意匠設計・地域デザイン等、「広義のデザイン(問題を捉える正しい表現を掴む)」と「視覚のデザイン(問題を解決するUI、UXデザイン)」の両面からアプローチするデザインファーム。