目玉商品を自社ビルのデザインに採用
アメリカ、オハイオ州ニューアークにあるこの巨大バスケットは何???
何も知らずに初めて見る人は、きっと驚くでしょう。
これは、ロンガバーガー社の本社ビル。
ロンガバーガー社というのは、カエデを使用した手作りの木製バスケット、陶磁器などの室内装飾品や生活用品の製造、販売をしている会社です。
18万平方フィートの本社ビルの建築材料は、ほぼオハイオ州の桜の木であり、木材を伐採し乾燥したのち、粉々に粉砕して使用されています。
このバスケットの取っ手は150トン!
なんとも巨大な取っ手ですが、冬場の凍結での損傷を防ぐための暖房機能が備えてあるそうです。
本社社屋がLongaberger社の目玉商品である『Medium Market Basket 』の形になってからは地元のランドマークに。
またノベルティ建築の一例として認知されているそうです。
巨大バスケットは、従業員500人の就業スペースを確保、社屋の中心に30000平方フィートの屋内の中庭(ロビー)があり、自然光がふんだんに降りそそぐ構造になっています。
「毎日少なくとも25%は楽しむべき」という想い
ロンガバーガー社のの歴史をみてみると、この自社ビルを建てた想いが理解できます。
1970年初頭、バスケットの人気が高まってきていることに気がついたロンガバーガー社の創業者Dave.Longabergerはドレスデンで手織りバスケットの販売を始めます。
腕の良いハンドクラフトのバスケット職人だった父のバスケットの販売を手がけ、さらにバスケットを作る工場が必要となってきました。
Daveは、かつて母親が勤めていたもはや廃屋同然となってしまった毛織工場を手に入れ、事業を大きく発展させていったのです。
ロンガバーガー社のバスケットは「100年間作り方が全く変わってない」といいます。
その頑丈さから100年もつといわれ、品質の良さはもちろんのこと、職人の人材育成、バスケットの製造や職人の技など熟知した人材の教育、それは新しいタイプのビジネスへと発展していきました。
彼の熱意から生まれたものだったようです。
独自に築いた直販の組織やセールスショー、ホームパーティー方式などで売り上げをのばしました。
Daveは常々「人々に感謝。個人的なサービスと高品質」といっていたそうです。
これは、今日の私達の生活の色々な場面に通じるものでもありますね。
また、彼はとてもフレンドリーで予測できないユーモアのセンスもあり、他の人にも陽気でいることを、勧めていました。
「毎日少なくとも25パーセントは楽しむべき」だと。
巨大バスケットは、彼のユーモアの賜物なのかもしれませんね。
Photo: MEDIA-CACHE-EC0.PINIMG.COM
Via:longaberger
「毎日少なくとも25パーセントは楽しむべき」という方針はめちゃ同意。
僕は毎日25%は将棋をやって楽しんでいます(コラー)
同じ空間に閉じこもって黙々と作業しているよりも、1日の2割くらいは各個人が実現したい未来のことに割いた方が総合的にいいものが生まれたりするような感覚があります。
だから僕は将棋をやります(こらー)
佐藤 駿 Facebook Twitter
デザインファーム【THE APP BASE株式会社】代表取締役/コワーキングスペース【DEN】管理人/未来の選択肢を共有するWEBマガジン【THINK FUTURE】編集長/欲しいものはつくろう、自分の手で。DIY写真.レシピ共有アプリ【HANDIY】運営
1984年9月27日生まれ。中央工学校建築設計科卒。3姉妹のパパ。
建築業界(現場監督、設計事務所等)→東日本大震災で価値感が大きく変わり、場所に捉われない働き方ができるIT業界へ転身。
起業と同時に東京から長野へUターン。長野でコワーキングスペースDENを始め、地方発の起業家を増やし小さな経済圏を構築、挑戦する人を増やす。
未来の選択肢を共有するWEBマガジン THINK FUTUREで新しいライフスタイルを提供。
スマートフォンアプリのデザインやWEBサービスのUI、UXデザインを主に手がけ、ひいては建築の意匠設計・地域デザイン等、「広義のデザイン(問題を捉える正しい表現を掴む)」と「視覚のデザイン(問題を解決するUI、UXデザイン)」の両面からアプローチするデザインファーム。