100年前の給水塔をリノベ
およそ100年前から村のシンボル的存在でもあったこのベルギーにある給水塔は1990年まで実際に活躍していたそうなのですが、その後は使われなくなり全くの手付かず状態となっていたそうです。
村のシンボル的存在でもありその外観のカッコ良さから壊すという選択はなかったものの、利用するには古すぎるという理由で放置されていたとのこと。
そのままではもったいない!とBHAMデザインスタジオという会社が、なんと給水塔を住居として使える人目を惹き付ける家へとリノベしてしまいました。
360度のパノラマリビング
その内装はモダンでとってもオシャレ。
歴史的な建築物を保護し、現代建築へと変換されたこの建物はオリジナルの工業建築を残しつつも、ビル5階建て相当にあたる高さの最上部は360度の最高の展望をもつリビングスペースとなりました。
建築界に一石を投じる意外性
ベルギーの美しいの農村の風景を見渡すことのできるリビングなんて考えただけでも最高すぎます!
おそらく今後何世紀にもわたって村のランドマークとしての役割と、そこに暮らす人の家としての役割を併せ持つ建物として存在していくのでしょうね。
新たな挑戦と意外性があり、とても興味をそそられるデザインです。
デザイン・芸術的にも建築界に一石を投じる建築物になるでしょう。
ちなみに、戦時中はナチス軍から逃れるための隠れ家としても使われていたことがあるのだそう。
そんな給水塔に今度は人々が幸せになる新しい歴史が生まれたようですね!
Via:inhabitat
Editors’ Voice 佐藤駿
普段「古ぼけたもの」というと壊すという考えがはたらいてしまうのですが、世界には有効に使う方法が沢山ある。
空き家問題が深刻になってきた日本でもこの感覚を取り入れ、ランドマークとなり得るものに転換させ、人々を魅了させるものを作れないだろうか。
建物にあるストーリーを可視化するサービスとか面白そうだな。
佐藤 駿 Facebook Twitter
デザインファーム【THE APP BASE株式会社】代表取締役/コワーキングスペース【DEN】管理人/未来の選択肢を共有するWEBマガジン【THINK FUTURE】編集長/欲しいものはつくろう、自分の手で。DIY写真.レシピ共有アプリ【HANDIY】運営
1984年9月27日生まれ。中央工学校建築設計科卒。3姉妹のパパ。
建築業界(現場監督、設計事務所等)→東日本大震災で価値感が大きく変わり、場所に捉われない働き方ができるIT業界へ転身。
起業と同時に東京から長野へUターン。長野でコワーキングスペースDENを始め、地方発の起業家を増やし小さな経済圏を構築、挑戦する人を増やす。
未来の選択肢を共有するWEBマガジン THINK FUTUREで新しいライフスタイルを提供。
スマートフォンアプリのデザインやWEBサービスのUI、UXデザインを主に手がけ、ひいては建築の意匠設計・地域デザイン等、「広義のデザイン(問題を捉える正しい表現を掴む)」と「視覚のデザイン(問題を解決するUI、UXデザイン)」の両面からアプローチするデザインファーム。