広いスペースの中に「箱」を置く
“80坪ワンフロア”なんて貸事務所、日本にもよくありますよね。
だだっ広いだけのフロアを、「ボックスで間仕切ること」で効率良く働けるワークスペースに変えてしまったのがこのコワーキングスペース“Zamness”です。
スペイン、バルセロナにあるビーチから徒歩5分という素敵な場所にあるオフィスビルのワンフロアです。
その中に8畳ほどの四角い箱を3個置いただけで、用途の違う6つの空間を生み出したのです。
僕もコワーキングスペースを運営していることで、空間を間仕切ることと、オープンスペースである共有部分の設計は困っていました。
それを簡単に解決するのが、「空間の中に箱を置く」感覚です。
以前紹介した家具以上、部屋未満。 「家の中の小屋」ってなに?も参考に。
日本にもこんなプロジェクトがあります!
photo:Zamness
バーカウンター
ちょっと一息入れたいときのバーもお洒落に決まっていますね。
こんな空間でお茶が飲めたら、仕事もはかどることでしょう。
こんな素敵なワークスペースがあったら、仕事の効率もあがりますね。
ワークショップ、カンファレンス、カルチャーイベントなどはもちろん、プライベートでもいろいろと活用できそうです。
ミーティングルーム
ビルの窓に向かってクリアな壁が配置してありますので、部屋の中は明るくて快適な空間です。
ワークスペース
シャットアウトされてはいないものの、見事に空間として仕切られていますので、集中して作業に打ち込めることでしょう。photo:Zamness
共用部分
ユニットバスとトイレが2つ。
シンプルながら使いやすそうなサニタリーも清潔感があって良い雰囲気です。
トイレはユニットの中にありますので、前室ができて気を遣わずに使えそうです。
家の中に小さい箱を入れよう!
日本にも似たような貸事務所はたくさんありますから、こんなアイデアを活かせるチャンスはたくさんあるはずです。
しかも、このアイデアは何処ででも活かせると思うのです。
家でも会社でも学校でも。
“1つの大きな空間をゆったりと仕切る”だけで、用途は無限にひろがるはずです。
佐藤 駿 Facebook Twitter
デザインファーム【THE APP BASE株式会社】代表取締役/コワーキングスペース【DEN】管理人/未来の選択肢を共有するWEBマガジン【THINK FUTURE】編集長/欲しいものはつくろう、自分の手で。DIY写真.レシピ共有アプリ【HANDIY】運営
1984年9月27日生まれ。中央工学校建築設計科卒。3姉妹のパパ。
建築業界(現場監督、設計事務所等)→東日本大震災で価値感が大きく変わり、場所に捉われない働き方ができるIT業界へ転身。
起業と同時に東京から長野へUターン。長野でコワーキングスペースDENを始め、地方発の起業家を増やし小さな経済圏を構築、挑戦する人を増やす。
未来の選択肢を共有するWEBマガジン THINK FUTUREで新しいライフスタイルを提供。
スマートフォンアプリのデザインやWEBサービスのUI、UXデザインを主に手がけ、ひいては建築の意匠設計・地域デザイン等、「広義のデザイン(問題を捉える正しい表現を掴む)」と「視覚のデザイン(問題を解決するUI、UXデザイン)」の両面からアプローチするデザインファーム。