DJ&漫画家が自作した2万円の小さい家
2万円でマイクロハウスを作ろうとチャレンジしたのは、DJであり漫画家でもあるDiedricksen氏。
「DJ&漫画家」という肩書きだけですでにユニークではありますが、発想をすぐ行動に移すところがすごい!
「ホームレスのために2万円以下で作れるマイクロハウスはないか」とふと思い、実際に自分で作ってみようとあらゆる廃材を集めてまわり2万円というコストの中で最低限の暮らしができる家を見事に作りあげました。
Pic:mailonline
車輪付き!人力車のように移動可能
大きさは4フィート(約120cm)x6フィート(約180cm)!
なんとも小さい。
暖房器具として壊れたシンバル、フライパンを使った簡易ストーブもあり(できるの?)製作は徹底して低コストを追求しています。
実はテーマとして、「ホームレスの人でも作れるといった実験」でもあるようです。
また、マイクロハウスには「車輪がついており、一人の力でどこにでも移動可能」といった設計になっていて、まるで人力車のようにすいすいと移動できます。
「土地と定着していない」建物なので、建築の概念が変わりそうですね。
「移動できる家」は、昨今の自然災害の多さにも対応できるのではないでしょうか?
予想を超えた災害時には、「移動ができる」「家を壊れてもいいものと捉える」「ファッションのように家ごと着替える感覚」
があれば、家がなくなり大きなローンが残ることもなく生活を営めるなどメリットもあります。
もちろん賛否はあるのでしょうが、こういったライフスタイルもインフラが整った現在では選択肢の一つになりえます。
このマイクロハウスは、ホームレスの方々に「安全な睡眠の場所を提供するという役割」があり、やすらぎの場にもなるよう室内は思った以上に快適なんだそう。
半分に切ったワインボトルで、壁に青と緑のカラフルなパターンを作成したり、ピクルスの瓶を壁に組み込むといったデザインも随所に見られるところは、やすらぐことのできる場所にもなって欲しいという願いでしょうか?
実際、Diedricksen氏もDJ時代に辛い経験があるようで、そういった経験を活かし低コストで快適なマイクロハウスを作っているのだそうです。
この発想をもとに、極限的な低コストの家ができればローンに縛られず、本当にやりたいことに挑戦することや、子育てへの不安も緩和するできることでしょう。
佐藤 駿 Facebook Twitter
デザインファーム【THE APP BASE株式会社】代表取締役/コワーキングスペース【DEN】管理人/未来の選択肢を共有するWEBマガジン【THINK FUTURE】編集長/欲しいものはつくろう、自分の手で。DIY写真.レシピ共有アプリ【HANDIY】運営
1984年9月27日生まれ。中央工学校建築設計科卒。3姉妹のパパ。
建築業界(現場監督、設計事務所等)→東日本大震災で価値感が大きく変わり、場所に捉われない働き方ができるIT業界へ転身。
起業と同時に東京から長野へUターン。長野でコワーキングスペースDENを始め、地方発の起業家を増やし小さな経済圏を構築、挑戦する人を増やす。
未来の選択肢を共有するWEBマガジン THINK FUTUREで新しいライフスタイルを提供。
スマートフォンアプリのデザインやWEBサービスのUI、UXデザインを主に手がけ、ひいては建築の意匠設計・地域デザイン等、「広義のデザイン(問題を捉える正しい表現を掴む)」と「視覚のデザイン(問題を解決するUI、UXデザイン)」の両面からアプローチするデザインファーム。