マッチョなメンズが自転車を漕ぎまくる人力発電の家

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キットハウス構造の工夫がすごい

この家は別の一面にフォーカスできる秀逸な建物なのです。

着目したのはその構造。

5Photo by: Miguel de Guzman

一般的な住宅のような、柱や梁はありません。

三角形のパネルを組み合わせて大きな空間を形成しています。

実はこれ、トラス構造と呼ばれる構造で、日本では一部の公共施設に採用されています。

その特徴は

・大きな構造材を必要としない

・応力を分散できるので、部材強度は高くなくて良い

・三角形は変形しずらいので、実は剛性が高い

など、なかなか魅力的です。

キットハウスにトラス構造を採用した意味

注目すべきは、このトラス構造をキットハウスに採用したというアイデアです。

ひとつずつの部材が小さく軽量なので、分解・運搬・組み立てが容易なのです。

これは、キットハウスとしてもっとも重要なことではないでしょうか。

定位置を決めず、必要にあわせて移動できる。

もちろん、用途に合わせて大きさもチョイスできます。

1台分の駐車スペースにミニマムなワンルームとか、写真のようにビルの屋上を間借りして住んでしまうとか。

アイデア次第で、組み立てる場所は無限に生み出せそうです。

インターネットのおかげで、電話線1本あればどこでも仕事ができるように、好きロケーションに組み立てて住む。

必要に応じて移動しながら、流浪の民になれる。

そんな未来がそこにはあるような気がします。

Source: inhabitat
Photo by: Miguel de Guzman


Editors' Voice

佐藤 駿
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デザインファーム【THE APP BASE株式会社】代表取締役/コワーキングスペース【DEN】管理人/未来の選択肢を共有するWEBマガジン【THINK FUTURE】編集長/欲しいものはつくろう、自分の手で。DIY写真.レシピ共有アプリ【HANDIY】運営

1984年9月27日生まれ。中央工学校建築設計科卒。3姉妹のパパ。
建築業界(現場監督、設計事務所等)→東日本大震災で価値感が大きく変わり、場所に捉われない働き方ができるIT業界へ転身。
起業と同時に東京から長野へUターン。長野でコワーキングスペースDENを始め、地方発の起業家を増やし小さな経済圏を構築、挑戦する人を増やす。
未来の選択肢を共有するWEBマガジン THINK FUTUREで新しいライフスタイルを提供。
スマートフォンアプリのデザインやWEBサービスのUI、UXデザインを主に手がけ、ひいては建築の意匠設計・地域デザイン等、「広義のデザイン(問題を捉える正しい表現を掴む)」と「視覚のデザイン(問題を解決するUI、UXデザイン)」の両面からアプローチするデザインファーム。