家を建てるため土地を探していたEさん家族が、山手線の駅そばの住宅地に見つけたのはとても細長い土地でした。
道路に面する箇所は5mもないのに、奥行きは22m。
東京って感じ。
すでに不動産会社が設計プランを用意していたものの、駐車場と裏庭と自宅を3ブロックにわけるという、ごくごく普通のプランだったそう。
そこで、ドイツ人建築家、フロリアン・ ブッシュ氏に相談。
隣にはマンションが建っているため、いかにして光をたっぷり入れるか。
そして、狭いゆえの圧迫感を解消することがテーマとなりました。
そこで提示されたアイディアは、3階建て全部のフロアに壁をつくらない(!)こと。
それから、分厚いコンクリートがSの字のように、地面→床→壁→天井と、蛇腹状に構成されるという、前代未聞の構造。
この極限までのシンプルな構造により、視界のよい開放的な空間がうまれました。
はい、もう一度、構造 ↓ やばい
壁のない代わりに、ドレス生地で出来たカーテンがあちらこちらに。
隠したいときはカーテンをしめれば、ある程度は防音効果もあるそう。
カーテンを間仕切りにするのかーなるほど。
このアイディア真似したい!
そして、リビングは1.6m幅ですが、テラスを向いてソファーを配置しているため、もっと広く感じますね。
外との環境と家が混ざり合い、狭く細長い土地もいきいきと魅力的な空間に感じます。
via:http://www.florianbusch.com/projects/folded-house/
佐藤 駿 Facebook Twitter
デザインファーム【THE APP BASE株式会社】代表取締役/コワーキングスペース【DEN】管理人/未来の選択肢を共有するWEBマガジン【THINK FUTURE】編集長/欲しいものはつくろう、自分の手で。DIY写真.レシピ共有アプリ【HANDIY】運営
1984年9月27日生まれ。中央工学校建築設計科卒。3姉妹のパパ。
建築業界(現場監督、設計事務所等)→東日本大震災で価値感が大きく変わり、場所に捉われない働き方ができるIT業界へ転身。
起業と同時に東京から長野へUターン。長野でコワーキングスペースDENを始め、地方発の起業家を増やし小さな経済圏を構築、挑戦する人を増やす。
未来の選択肢を共有するWEBマガジン THINK FUTUREで新しいライフスタイルを提供。
スマートフォンアプリのデザインやWEBサービスのUI、UXデザインを主に手がけ、ひいては建築の意匠設計・地域デザイン等、「広義のデザイン(問題を捉える正しい表現を掴む)」と「視覚のデザイン(問題を解決するUI、UXデザイン)」の両面からアプローチするデザインファーム。