この錆びたスチール製のキャビンは、ミルウォーキーにオフィスを構えるJohnsen Schmaling Architectsによって設計された、ミュージシャンのための練習スタジオです。
依頼主はクラシック音楽の作曲家で、リハーサル室に加え楽器の保管ができるようにデザインされています。
リハーサル室の両端は大きなガラス窓になっていて、フレーミングされた美しい景色をいつでも楽しむことができます。
高密度の発泡断熱材で空洞を埋め、壁内には石膏ボードと吸音性接着剤を使用しているそうで、音量問題はばっちり解消されていますね。
コンクリート台座から狭く透けて見えるライトはソフトな輝きを発し、まるで地面からふわりと浮いているよう。
さて、このスタジオを設計したJohnsen Schmaling Architectsは、アメリカ建築協会が選出している、小さい建物に注目したスモール・プロジェクト・アワード2014にも選出されています。
このアワード、面積も予算も抑えた建物からチョイスされるのですが、アメリカ建築家協会が審査のために定めた基準は、費用150万ドル以下。
それ、全然安くないし・・むしろ、お高い。
プレーヤーが減っちゃうよー。
この家が実際にいくらで建てられたのかはさておき、アメリカでは多くの家主が建築家を雇わないと言われていて、建築家に設計してもらうことはとっても贅沢なことなのだそう。
だからこそ、DIYな暮らし方が人気なのかもしれませんね。
それにしても防音ルームは憧れるな。
Via: http://www.dezeen.com/2013/04/11/studio-for-a-composer-by-johnsen-schmaling/
スモール・プロジェクト・アワード2014
http://www.aia.org/practicing/awards/2014/small-project-awards/
佐藤 駿 Facebook Twitter
デザインファーム【THE APP BASE株式会社】代表取締役/コワーキングスペース【DEN】管理人/未来の選択肢を共有するWEBマガジン【THINK FUTURE】編集長/欲しいものはつくろう、自分の手で。DIY写真.レシピ共有アプリ【HANDIY】運営
1984年9月27日生まれ。中央工学校建築設計科卒。3姉妹のパパ。
建築業界(現場監督、設計事務所等)→東日本大震災で価値感が大きく変わり、場所に捉われない働き方ができるIT業界へ転身。
起業と同時に東京から長野へUターン。長野でコワーキングスペースDENを始め、地方発の起業家を増やし小さな経済圏を構築、挑戦する人を増やす。
未来の選択肢を共有するWEBマガジン THINK FUTUREで新しいライフスタイルを提供。
スマートフォンアプリのデザインやWEBサービスのUI、UXデザインを主に手がけ、ひいては建築の意匠設計・地域デザイン等、「広義のデザイン(問題を捉える正しい表現を掴む)」と「視覚のデザイン(問題を解決するUI、UXデザイン)」の両面からアプローチするデザインファーム。