建築業界で物議をかもした「安藤忠雄」建築に見る20坪の狭小住宅「住吉の長屋」

HOUSESMALL HOUSE

住吉の長屋1

安藤忠雄が4歳の時に疎開先から移り住んだのが、中宮町の住宅と呼ばれる安藤の祖父母の家です。

中学生のときには増築する手伝いもしたといい、その後、さまざまな手を加えながら45歳まで住み続けたそうです。

そんな中宮町の住宅とほぼ同じ間取りで設計したのが、彼の最初の作品であり代表作でもある「住吉の長屋」

狭い路面に位置する三軒長屋の真ん中の一件だけを切り取って、コンクリートの家に立て替えるというかなり大胆なもの。

当時の建築業界で物議をかもしたそうです。

住吉の長屋2

住吉の長屋3

広さは間口3.45m、奥行き14.25m。

真ん中に屋根のない中庭があるため、家の中を移動するのには必ず庭を通らなければならない。

ゆえに雨の日は傘をさして移動。

中庭からの自然光によって、冷暖房がなくとも快適。

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施主は今でも楽しんで暮らしているそうです。

奇妙な印象も受けますが、そこはやはり巨匠のデザインですから、住めば都なのかもしれませんね。

Via:SUUMOジャーナル,Het architecture


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佐藤 駿
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デザインファーム【THE APP BASE株式会社】代表取締役/コワーキングスペース【DEN】管理人/未来の選択肢を共有するWEBマガジン【THINK FUTURE】編集長/欲しいものはつくろう、自分の手で。DIY写真.レシピ共有アプリ【HANDIY】運営

1984年9月27日生まれ。中央工学校建築設計科卒。3姉妹のパパ。
建築業界(現場監督、設計事務所等)→東日本大震災で価値感が大きく変わり、場所に捉われない働き方ができるIT業界へ転身。
起業と同時に東京から長野へUターン。長野でコワーキングスペースDENを始め、地方発の起業家を増やし小さな経済圏を構築、挑戦する人を増やす。
未来の選択肢を共有するWEBマガジン THINK FUTUREで新しいライフスタイルを提供。
スマートフォンアプリのデザインやWEBサービスのUI、UXデザインを主に手がけ、ひいては建築の意匠設計・地域デザイン等、「広義のデザイン(問題を捉える正しい表現を掴む)」と「視覚のデザイン(問題を解決するUI、UXデザイン)」の両面からアプローチするデザインファーム。