3Dプリンターで作り、育てて食べる
今や技術の進歩はめざましく、食品さえも3Dプリンターで作れるようになります。
この写真 何か興味深くありませんか?
キノコと植物以外、3Dプリンターで出力して作った「Edible Growth」という軽食です。
網目状のパイ皮でできたカゴの底には寒天などの苗床が施され、キノコなどを植え付け、育ったら丸ごと食べることができます。
この苗床とパイ皮を3Dプリンターで作ることができるのです!
考案したのはオランダのアイントホーフェン大学の工学生クロエ・ラツェベルト氏。
彼女は、「食品3Dプリントによって、食品の廃棄を減らすことができる。理論的にはこの新しい形の食事は、より自然で新鮮、また消費するだけの食料でなく、優しく美味しい食事をもたらす可能性がある。Edible Growthは食品の流通経路を短縮し、食経験を豊富にするはずだ」と述べています。
3Dプリンター 宇宙食も簡単調理?!
NASAからの資金援助で食べ物を作りだす3Dプリンターの開発をしているのは、エンジニアのAnjan Contractorさんによるプロジェクトです。
近未来、私達は宇宙を旅する時が来るでしょう。
その長期にわたる宇宙旅行の食事を3Dプリンターでまかなおうというわけです。
必要な時に必要な分だけ作れるので とても理にかなっています。
Via.gigazine
さらに、3D食品プリンターがどの家庭のキッチンにも備わっている未来を想定しています。
スーパーなどで専用のオイルや、個人個人に合った栄養素の入ったパウダーを買ってきて、自宅の3Dプリンターでプリントアウト!
これからの食事は、すっかり様変わりするかもしれません。
Via.gigazine
3Dプリンターの作る未来食だけで大丈夫?
食事の大部分を3Dプリンターに任せてすべてがうまくいく、というわけではありません。
3Dプリンターで、「出力」するためには、食材を半液状にします。
そうすることによって3Dプリンターのインクとしての働きができるわけです。
そして3Dの「設計図」に基づき形作っていきます。
野菜を切ったり、生の食材を調理しなくなるのですが食事は単に満腹で栄養がとれればいいというものではありません。
見て嗅いで会話をしたりして、五感で楽しむものでもあるのです。
3Dプリンターの作り出す食事は、なんとも味気ないもののように感じられます。
しかしながら、人々は、この最新のテクノロジーを享受しながら、本来あるべき食の実現もまたやめることはないでしょう。
キッチンの食品3Dプリンターで、簡単に食品をつくりながら、その同じキッチンで、時間と手間のかかる味噌や醤油を作っている、そんな未来もあるはずです。
新しい食スタイルとして、1つのジャンルが増えると捉えれば、新しい創作料理もどんどんとでてくるでしょうね。
3Dプリンターの活用方法は多岐にわたり、可能性しか感じません。
私たちが当たり前と思っている生活スタイル×3Dプリンター活用で新たなスタイルが生まれつつある。
伝統的なものであればあるほど、テクノロジーとの融合で面白い産物を創出できる。
佐藤 駿 Facebook Twitter
デザインファーム【THE APP BASE株式会社】代表取締役/コワーキングスペース【DEN】管理人/未来の選択肢を共有するWEBマガジン【THINK FUTURE】編集長/欲しいものはつくろう、自分の手で。DIY写真.レシピ共有アプリ【HANDIY】運営
1984年9月27日生まれ。中央工学校建築設計科卒。3姉妹のパパ。
建築業界(現場監督、設計事務所等)→東日本大震災で価値感が大きく変わり、場所に捉われない働き方ができるIT業界へ転身。
起業と同時に東京から長野へUターン。長野でコワーキングスペースDENを始め、地方発の起業家を増やし小さな経済圏を構築、挑戦する人を増やす。
未来の選択肢を共有するWEBマガジン THINK FUTUREで新しいライフスタイルを提供。
スマートフォンアプリのデザインやWEBサービスのUI、UXデザインを主に手がけ、ひいては建築の意匠設計・地域デザイン等、「広義のデザイン(問題を捉える正しい表現を掴む)」と「視覚のデザイン(問題を解決するUI、UXデザイン)」の両面からアプローチするデザインファーム。