植物の状態を計測することが可能
フランスのParrot社は、植物の「今」を計測し、スマートフォンに送信するワイヤレス植物センサー「Flower Power」を開発。
植物を育てるのは意外に難しいもの。
うっかり枯らしてしてしまうなんてことも。
そんなことが少しでもなくなれば、いいですよね。
「Flower Power」を開発したParrot社とは?
アンリ・セイドゥが1994年に創業したParrot社は 先進テクノロジーを搭載した製品を販売するフランスのワイヤレス機器メーカーです。
自動車向けのハンズフリーキットの分野では最もは広い製品ラインナップを提供し 様々なメディア機器を扱う企業として世界中から認められています。
ドローンやカーナビ、ワイヤレス分野での高い技術をオーディオ機器部門にも生かし、ヘッドホンやスピーカーなども開発。
これからも目が離せない企業です。
4つの要素を分析
via:MODERNITY
「Flower Power」は植物の成長に欠かせない 4つの要素「温度」「土の水分」「肥料量」「日当たり」を計測。
測定は植木鉢など植物のそばに本体をさしておくだけ。
温度の測定
サーミスタと呼ばれるセンサーで計測。植物ごとに異なる許容温度の範囲を通知します。
肥料の計測
肥料レベルを知るために電気誘導性を計測し、土のイオン度を基準に肥料の含有量を分析します。
土壌湿度の測定
湿度は誘電性を基準とし、誘電性が高いほど土壌の湿度も高くなります。
日当たりの計測
光は植物にとって欠かせない光合成に必要な要素です。
植物に最適な波数領域である510mnを基準に計測します。
15分毎にデータを収集し本体メモリーに保存。
保存されたデータは2時間毎にBluetooth®を介してスマートフォンなどの端末に送信します。
植物をベストに保つための水やりや肥料のタイミング、植物をどこに置いたら良いかまでアドバイスしてくれます。
そのデータはBluetoothに接続されてなくても80日間はメモリーに保存が可能。
専用アプリケーションでデータを確認
専用アプリケーションをインストールすることで「Flower Power」に保存されたデータを見ることができます。
このアプリには7000以上の植物を集めたライブラリーがあります。
育てている植物のファイルを検索し起源や画像、情報や手入れなどのアドバイスを提供しています。
また、データベースと自動的に連携されていて「Flower Power」から受け取った情報をParrot社のクラウドサーバに接続、分析ののちにどのようなケアが求められているかを教えてくれるのだそう。
アカウント一つで専用アプリに256本の植物を登録、管理ができるのも見逃せません。
長期的にデータを収集することで、その植物のデータが蓄積できるので、植物の健康管理や不調の原因を探ることも可能です。
小さくとも頑丈な素材の頼もしいアイテム
「Flower Power」本体は、耐水性のある頑丈な素材で出来ていて、-10℃から55℃までの範囲で使用できます。
もちろん屋内屋外とも使用できて 雨水、水やりの水や液体肥料の液がかかっても心配ないとのこと。
新世代の低エネルギーBluetoothを搭載しているから消費エネルギーもわずかで単4電池の持続期間は6か月。
頑丈なのに家計に優しい造りなのはいいですね。
本体のサイズはW67×D19×H190mmで、重量は40g。
IPX5/IPX7相当の防水性能を持つ。カラーはブラウン、グリーン、ブルーの3種類をそろえています。
研究成果の普及
Parrot社は、大学界や農業、園芸の専門家との協力体制をとり、より広く普及させる目的で100単位の植物テストなどの研究成果を提供しています。
これによって、植物が何を求めているかが 理解できて植物にとって、まさにかゆいところに手が届くような栽培となるのでしょう。
これは農業分野にも幅広く応用できたら、いいのかもしれませんね。
科学的な解析に基づく栽培方法として。
でも、長年の経験と勘も大事なのかもしれませんね。
サンワダイレクト、取扱いサイトMODERNITY STORE,FLYMEeにて販売。
価格は7344円(税込)
出典http://www.e-libera.com/scope/2015/flowerpower/、http://www.parrot.com/jp/products/flower-power/
僕こういうのすごい好きやねん!
佐藤 駿 Facebook Twitter
デザインファーム【THE APP BASE株式会社】代表取締役/コワーキングスペース【DEN】管理人/未来の選択肢を共有するWEBマガジン【THINK FUTURE】編集長/欲しいものはつくろう、自分の手で。DIY写真.レシピ共有アプリ【HANDIY】運営
1984年9月27日生まれ。中央工学校建築設計科卒。3姉妹のパパ。
建築業界(現場監督、設計事務所等)→東日本大震災で価値感が大きく変わり、場所に捉われない働き方ができるIT業界へ転身。
起業と同時に東京から長野へUターン。長野でコワーキングスペースDENを始め、地方発の起業家を増やし小さな経済圏を構築、挑戦する人を増やす。
未来の選択肢を共有するWEBマガジン THINK FUTUREで新しいライフスタイルを提供。
スマートフォンアプリのデザインやWEBサービスのUI、UXデザインを主に手がけ、ひいては建築の意匠設計・地域デザイン等、「広義のデザイン(問題を捉える正しい表現を掴む)」と「視覚のデザイン(問題を解決するUI、UXデザイン)」の両面からアプローチするデザインファーム。