新しい仕事のカタチ -建築編- 建築の未来予想図とは?

FEATURE

多拠点生活というリスクヘッジ

生き方を、東京から地方に。

長野にベースを移して拠点を増やしました。

一か所にいると何かがあったときにリスクだと感じたので、ゆるい行き場所が2、3つあれば困らない。

今は長野、東京、福岡です。

コミュニティに少し属するような意図です。

あとは、地域が違うと当たり前という価値観が違うので、そのインプットが多ければ多いほど、いいアウトプットが出ると思い、これからは日本だけではなく海外に拠点を増やせればなと思っています。

多拠点仕事と書いたのですが、今は東京でインプットして長野でアウトプットする。

要は東京の情報量、人の濁流にのみこまれたあとに、自然豊かなところで制作物を作るというほうが、東京の狭いオフィスでつくるよりもいい作品ができるという実感があります。

心が広く持てる感覚でしょうか。

僕のいる業界は、東京が主軸なのでクライアントの9割は東京の企業様ですし、東京はビジネス的には切り離せない存在ですが、要はバランスです。

用途を分けて場所を選ぶのがいいと思っています。

場所が違うということは、クリエイティビティの源泉が様々なところにあるので、東京だけにいると東京的当たり前と思うところにしか頭がいかないと思うので、場所が多いほうがより創造性の加速度が増すと思っています。

移住を考える若者が増加

これはみなさんご存知だと思いますが、今後移住したいと答える人は全体の約4割で、男女ともに十代と二十代の若い層で、46%と比較的高くて、男性だと50代が50%、半分くらいです。

願望なので、実際移住する人はこれより少ないと思いますが、そういう気持ちがある人が多いということが最近分かってきました。

一か所に定住することや、職も定職する時代ではないと僕は思っていているので様々な会社をやって、参加させていただいているのはそういった理由からでもあります。

それがあっているかはわかりません、人それぞれなので。

自身の適正を適切に見極める必要がありますが、僕は今そう思っています。

建築とWEBの構造はほぼ同じと考えるわけ

建築もITもやってみて思ったのは、建築とウェブの世界の構造は一緒だと思っています。

建築だと設計会社→工務店、ゼネコンの施工管理→職人さん手配する流れなのですが、ウェブも全く一緒で、設計&企画ディレクター→UI設計&デザイン→プログラマーが動くものを作る。

構造は全く一緒なので、僕が今やっているのは現場監督と設計を一緒にやっているような形です。

ソフトウェアだろうが建築物だろうが一緒。

建築やっていたのにWEBできるのってすごいねということをよく言われるのですが、おそらくどちらかをやってきた人であればどちらもできますよ笑

もちろん勉強は必要ですが。

建築だと傷があると修理コストが莫大にかかったり、物流が遅くなるなど問題も結構あったのですが、WEBのほうは間違っていたらアップデートすぐできるので好きですね。

Editors' Voice

佐藤 駿
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デザインファーム【THE APP BASE株式会社】代表取締役/コワーキングスペース【DEN】管理人/未来の選択肢を共有するWEBマガジン【THINK FUTURE】編集長/欲しいものはつくろう、自分の手で。DIY写真.レシピ共有アプリ【HANDIY】運営

1984年9月27日生まれ。中央工学校建築設計科卒。3姉妹のパパ。
建築業界(現場監督、設計事務所等)→東日本大震災で価値感が大きく変わり、場所に捉われない働き方ができるIT業界へ転身。
起業と同時に東京から長野へUターン。長野でコワーキングスペースDENを始め、地方発の起業家を増やし小さな経済圏を構築、挑戦する人を増やす。
未来の選択肢を共有するWEBマガジン THINK FUTUREで新しいライフスタイルを提供。
スマートフォンアプリのデザインやWEBサービスのUI、UXデザインを主に手がけ、ひいては建築の意匠設計・地域デザイン等、「広義のデザイン(問題を捉える正しい表現を掴む)」と「視覚のデザイン(問題を解決するUI、UXデザイン)」の両面からアプローチするデザインファーム。