【リノベ】穀物倉庫からミッドセンチュリー風スモールハウスに大変身

HOUSERENOVATION

silohouse_01Photo by Christoph Kaiser

手頃な家に変身した二人のためのミッドセンチュリーサイロハウス

50年代の穀物サイロに住むと聞いたら、幸せに満ちたマイホームを想像するのは難しいかもしれません。

サイロとは、米・小麦・とうもろこし・大豆等の農産物、家畜の飼料を蔵置・収蔵する倉庫、容器等のこと。工場等においては、粉体・粒体製品を出荷・包装(フレコンや紙袋等に充填)するまで一時的に貯蔵するタンクをサイロと称することがある(この場合、寸胴形というよりは 長めの円筒状のタンクを指す場合が多い via:wikipedia)

しかしこの内装を見れば、その考えが一変するのではないでしょうか。

silohouse_04 silohouse_06Photo by Christoph Kaiser

建築家クリストフ・カイザーは、クライアントである夫妻のために、ミッドセンチュリーの穀物サイロを解体し再利用。

手頃な価格で居心地のよい住まいにリノベーションしました。

silohouse_05 silohouse_03Photo by Christoph Kaiser

最初にカイザーはカンザス州の農家からサイロを購入し、建設地のアリゾナ州フェニックスまでトラックで輸送したそうです。

主に手を加えたのは、カスタムメイドの窓とドア、外壁と家の内壁の間に充填した厚さ10インチのスプレー式発砲断熱材。

外壁は砂漠の厳しい日差しを反射するために白くペイントされました。

これで、厳しい自然環境でも家の中は快適に過ごせるというわけです。

silohouse_07 silohouse_02 silohouse_08Photo by Christoph Kaiser

円形のデザインに挑戦

この若き建築家は一般的な四角い生活空間ではなく、あえて円形のサイロを快適な住まいにするための設計に挑みました。

庭でくつろげる二組のイームズのワイヤーチェア購入のために、あえてインテリアに使用する木材は、オンラインで購入したウォルナットの廃材をフローリングに使うなどしてコストを抑えたそうです。

らせん階段の上は、開閉可能な天井が設置され自然光を浴びることができる居心地のよい二人の寝室へと繋がっています。

こうしてローコストで贅沢な二人のサイロハウスが完成しました。

「考え」で住まいの価値は変わってくる。

Sourse:christophkaiser


Editors' Voice

佐藤 駿
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デザインファーム【THE APP BASE株式会社】代表取締役/コワーキングスペース【DEN】管理人/未来の選択肢を共有するWEBマガジン【THINK FUTURE】編集長/欲しいものはつくろう、自分の手で。DIY写真.レシピ共有アプリ【HANDIY】運営

1984年9月27日生まれ。中央工学校建築設計科卒。3姉妹のパパ。
建築業界(現場監督、設計事務所等)→東日本大震災で価値感が大きく変わり、場所に捉われない働き方ができるIT業界へ転身。
起業と同時に東京から長野へUターン。長野でコワーキングスペースDENを始め、地方発の起業家を増やし小さな経済圏を構築、挑戦する人を増やす。
未来の選択肢を共有するWEBマガジン THINK FUTUREで新しいライフスタイルを提供。
スマートフォンアプリのデザインやWEBサービスのUI、UXデザインを主に手がけ、ひいては建築の意匠設計・地域デザイン等、「広義のデザイン(問題を捉える正しい表現を掴む)」と「視覚のデザイン(問題を解決するUI、UXデザイン)」の両面からアプローチするデザインファーム。