Less is more(より少ないことは、より豊かなこと)を実現したワンルームハウス。名建築ファンズワース邸

HOUSESMALL HOUSE

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このブログを始めるきっかけとなった家をご紹介します。かっこよすぎ。

【ファンズワーズ邸】
建築家:ミースファンデルローエ 

ファンズワース邸は、シカゴから車で約1時間、自然に囲まれたイリノイ州プラノという場所にあります。近代建築の三大巨匠と呼ばれる、ミース・ファン・デル・ローエが、恋人であったエディス・ファンズワースという女医のために建てた週末別荘で、1951年に完成しました。

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 「Less is more.」(より少ないことは、より豊かなこと)や「God is in the detail」(神は細部に宿る)という名言で知られ、近代建築のコンセプトの成立に貢献した建築家である。

地上から1.6メートルほど浮いた薄い床と、水平の屋根が8本の柱で支えられており、その間をぐるりとガラスが全面を覆っています。

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室内をのぞいてみると、キッチン、バスルーム、トイレのみの、限りなくシンプルなワンルームの構造となっています。

住む人が自由に使ってほしいと「ユニバーサル・スペース」と名付けられた空間です。

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バウハウスで校長を努めた後、イリノイ工科大学の建築学部長に就いていた1945年頃、エディ・ファンズワースから4万5000ドルで依頼を受けたといいます。

しかし、完成した時は7万ドル以上かかっていたとか。当然、金を払う、払わないと揉めに揉め、訴訟の結果、ミースが裁判に勝ち、ファンズワースが全額支払ったという、いわくつきの住宅です。

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ちなみに、このファンズワース邸、大人のためのレゴ「レゴ・アーキテクチャー」にて、商品化されています。

再現度が高いと人気のこのシリーズ、おすすめです!

僕買いました。

ここからは持論。

田舎は土地は安いし、上物は工夫でいくらでもかっこよく、安く、住みやすく作れると思うんです。

野菜とかエネルギーも何割かでいいので自給自足できれば、地震のような予期せぬ自体にも数日は対応できると思います。

「家を持つのはリスク」派でしたが、こういう建築って単純に心躍るし、35年ローンとかに縛られない位の建築費に持っていけば、持たない主義とかノマド的発想の僕ら世代(もちろんみんなじゃないけど)でも、新しいライフスタイルを構築できんじゃねえか、というか住みたいやん!って思っています。

家のローンに縛られてなにも挑戦できないのは馬鹿げているので、「最低限ハウス」を作りたしです。

Via:http://farnsworthhouse.org/

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Editors' Voice

佐藤 駿
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デザインファーム【THE APP BASE株式会社】代表取締役/コワーキングスペース【DEN】管理人/未来の選択肢を共有するWEBマガジン【THINK FUTURE】編集長/欲しいものはつくろう、自分の手で。DIY写真.レシピ共有アプリ【HANDIY】運営

1984年9月27日生まれ。中央工学校建築設計科卒。3姉妹のパパ。
建築業界(現場監督、設計事務所等)→東日本大震災で価値感が大きく変わり、場所に捉われない働き方ができるIT業界へ転身。
起業と同時に東京から長野へUターン。長野でコワーキングスペースDENを始め、地方発の起業家を増やし小さな経済圏を構築、挑戦する人を増やす。
未来の選択肢を共有するWEBマガジン THINK FUTUREで新しいライフスタイルを提供。
スマートフォンアプリのデザインやWEBサービスのUI、UXデザインを主に手がけ、ひいては建築の意匠設計・地域デザイン等、「広義のデザイン(問題を捉える正しい表現を掴む)」と「視覚のデザイン(問題を解決するUI、UXデザイン)」の両面からアプローチするデザインファーム。