20年後、子供を幸せにする為の建築とは?若手建築家が作ったタイの孤児院

HOUSESMALL HOUSE

Soe Ker Tie House, Noh Bo, Tak, ThailandPic:Arch dairy

「デザイン」とは適応すること

オシャレなものや素晴らしいデザインは裕福な人のためにあるものではない、そしてデザイナーや建築家も同じく裕福な人のために存在しているのではないという考えを持ち、タイに孤児院を作った二人のノルウェー若手建築家がAndreas Grøntvedt GjertsenさんとYashar Hanstadさんがいました。

Soe Ker Tie House, Noh Bo, Tak, Thailand By TYIN Tegnestue Soe Ker Tie House, Noh Bo, Tak, ThailandPic:Arch dairy

タイ孤児院計画は、資金集めから

ふたりは強い信念のもと、孤児院の設立のために様々な資金集めの活動を行い、集まった資金の元で自身たちも約一年間タイに渡り、孤児院の建設ために力を注ぎました。

限られた資金で立てることが出来るよう、この地域で伝統的に作られる家屋の手法と材料を使い、そこに自身たちのデザインを組み込みました。

Soe Ker Tie House, Noh Bo, Tak, Thailand Soe Ker Tie House, Noh Bo, Tak, ThailandSoe Ker Tie House, Noh Bo, Tak, ThailandPic:Arch dairy

デザインのコンセプトも「普通の子どもと同じような生活を味あわせてあげたい」という想いが込められており、プライベートなスペースが確保されつつも、みんなで遊んだりくつろいだり、また家族のように時間を共有できるといった空間が設計に反映されています。

孤児院に込められた想い

この孤児院の建設によって子どもたちを幸せのある方向へ向かわせるということだけでなく、私たちに強い信念を持って行動することの大切さと同時に、より人間味のある行動の大切さというものを教えてくれたような気がします。

この少年の無邪気な笑顔を作り出したことが、全てを物語っているように。

Soe Ker Tie House, Noh Bo, Tak, ThailandPic:Arch dairy

Via:Arch dairy


Editors' Voice

佐藤 駿
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デザインファーム【THE APP BASE株式会社】代表取締役/コワーキングスペース【DEN】管理人/未来の選択肢を共有するWEBマガジン【THINK FUTURE】編集長/欲しいものはつくろう、自分の手で。DIY写真.レシピ共有アプリ【HANDIY】運営

1984年9月27日生まれ。中央工学校建築設計科卒。3姉妹のパパ。
建築業界(現場監督、設計事務所等)→東日本大震災で価値感が大きく変わり、場所に捉われない働き方ができるIT業界へ転身。
起業と同時に東京から長野へUターン。長野でコワーキングスペースDENを始め、地方発の起業家を増やし小さな経済圏を構築、挑戦する人を増やす。
未来の選択肢を共有するWEBマガジン THINK FUTUREで新しいライフスタイルを提供。
スマートフォンアプリのデザインやWEBサービスのUI、UXデザインを主に手がけ、ひいては建築の意匠設計・地域デザイン等、「広義のデザイン(問題を捉える正しい表現を掴む)」と「視覚のデザイン(問題を解決するUI、UXデザイン)」の両面からアプローチするデザインファーム。