教会を自宅にリノベーション?人気急上昇の教会リノベ実例

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教会をリノベーションする人が増加

ヨーロッパやキリスト教文化の根付く地域で、古くから人々の集まる重要な拠点とされていた教会は、壮大で魅力的な建物の一つ。

実は今、この教会を自宅としてリノベーションする人が増えているのです。

イギリス北部のノーサンバーランドににあるジョージアン形式のセントニコラス教会。

建てられたのはなんと18世紀。

7年がかりで改築したカップル

ドレスストーンを用いて建てられたこの歴史的建築物を、7年がかりで自宅として改築したのはイアン・ボトムリーさんとサリー・オニオンズさんカップル。

サリーとイアンがこの建物に出会った10年前には、すでに元のオーナーがリノベーションのプロジェクトを始めようと試みていました。

しかしこのオーナー、この300㎡もある荘厳な、けれどもすでに荒れ果てた建物をどうやったらうまく改造できるか苦戦し、結局売りに出していたのです。

「元々古い”牧師館(牧師が住むための建物)”を改築して自分たちの新しい家にしたいと構想していたんだけど、この建物に出会ったときに、教会の方がいいなって思ったんだ」とイアン。

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歴史的建造物ならではの困難

しかし、いざリノベーションを開始しようとすると、歴史的な建造物なだけに、イングリッシュ・ヘリテッジ(イングランドの建造物を保護するための組織)や国境財務委員会などいくつもの保護団体が絡んできて、初期の大まかなデザインを考えるだけで2年もかかってしまったそう。   

結局メインの建物は残す方向で、コンピューターグラフィックに詳しいイアンがデザインを作り上げ、その後6年がかりで、屋根と漆喰、それに配管工事以外はほとんど二人で完成させたのです。

内装に使うアイテムにもかなりこだわり、ドアにはマンチェスターにある学校のものを使用したり、羽目板には南ウェールズのチャペルのものを、キッチンの板には礼拝堂の信者席の木材を再利用。

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そうしてかかった改築総費用は260,000ポンド(約4,680万円)!

でもこの広さを考えたらお手ごろ価格!?

「今回のリノベーションは本当の意味での奉仕活動だよ。この経験が、僕たちの生き方を変えたんだ。今では他の教会を訪れるたびに、どこにベッドルームを置こうかな、なんて考えちゃうよ。」 

旅先で歴史的な魅力のある建物に出会ったら「どうやったらこの建物を自宅にできるかな?」なんて考えながら巡るのも面白いかもしれないですね。 

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source by HOMEBUILDING&RENOVATING

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佐藤 駿
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デザインファーム【THE APP BASE株式会社】代表取締役/コワーキングスペース【DEN】管理人/未来の選択肢を共有するWEBマガジン【THINK FUTURE】編集長/欲しいものはつくろう、自分の手で。DIY写真.レシピ共有アプリ【HANDIY】運営

1984年9月27日生まれ。中央工学校建築設計科卒。3姉妹のパパ。
建築業界(現場監督、設計事務所等)→東日本大震災で価値感が大きく変わり、場所に捉われない働き方ができるIT業界へ転身。
起業と同時に東京から長野へUターン。長野でコワーキングスペースDENを始め、地方発の起業家を増やし小さな経済圏を構築、挑戦する人を増やす。
未来の選択肢を共有するWEBマガジン THINK FUTUREで新しいライフスタイルを提供。
スマートフォンアプリのデザインやWEBサービスのUI、UXデザインを主に手がけ、ひいては建築の意匠設計・地域デザイン等、「広義のデザイン(問題を捉える正しい表現を掴む)」と「視覚のデザイン(問題を解決するUI、UXデザイン)」の両面からアプローチするデザインファーム。