「2枚のミラー」が織りなす、四季の印象を増幅させるテクニックとは?

FEATUREHOUSE

空き地にお花見ができるカフェの構想

河川の堤防に植えられた桜並木とその脇にある空き地には、花見シーズンになるとどこからともなく人々が集い桜を楽しむ。

日本各地で見受けられる、いわゆるよくある風景だ。

ある日、空き地のオーナーは思い立つ。

「花見のできるカフェをつくろう!」と。

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四季に新たな彩りをつけるテクニック

デザインを請け負ったのは愛知県に拠点を置く奇才、伴 尚憲氏。

単に桜並木が眺められるだけではなく、自然と人々が集まってくる場所にしたい。

開花時期だけではなく、一年を通して季節の移ろいを感じてほしい。

そんな思いからデザイナーが導き出した答えは・・・

大きなミラーを直角に配置し写り込む風景を増幅させ、桜並木に向かって90°V字に配置された2枚の大きなミラーで反射された桜の花木は幾重にも増幅され、街の一画にさながら桜の森をつくりだす。

2 3PHOTO:Shigotomo Mizuno

鏡面仕上げのステンレス板は僅かに揺らぎ、より自然な風合いの桜の森は、人々を森の中へと誘う。

Editors' Voice

佐藤 駿
佐藤 駿
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デザインファーム【THE APP BASE株式会社】代表取締役/コワーキングスペース【DEN】管理人/未来の選択肢を共有するWEBマガジン【THINK FUTURE】編集長/欲しいものはつくろう、自分の手で。DIY写真.レシピ共有アプリ【HANDIY】運営

1984年9月27日生まれ。中央工学校建築設計科卒。3姉妹のパパ。
建築業界(現場監督、設計事務所等)→東日本大震災で価値感が大きく変わり、場所に捉われない働き方ができるIT業界へ転身。
起業と同時に東京から長野へUターン。長野でコワーキングスペースDENを始め、地方発の起業家を増やし小さな経済圏を構築、挑戦する人を増やす。
未来の選択肢を共有するWEBマガジン THINK FUTUREで新しいライフスタイルを提供。
スマートフォンアプリのデザインやWEBサービスのUI、UXデザインを主に手がけ、ひいては建築の意匠設計・地域デザイン等、「広義のデザイン(問題を捉える正しい表現を掴む)」と「視覚のデザイン(問題を解決するUI、UXデザイン)」の両面からアプローチするデザインファーム。