【高城剛氏トークライブ】旅は、人を幸せにするのか?イベント書き起こし

FEATURE

南の島に行って、人は幸せになれるのか?

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南の島に行って、人は幸せになれるのか?というのを今日みなさんと一緒にお話したいと思います。

いったいあなたの言う南の島ってどこよ?って。

僕、微笑みの国タイで過ごしたことありますけど、みなさんも旅行で喧嘩したりしたことありませんか?

気まずそうなカップルがいるんですよ(笑)本当に幸せですか?というのは時にはあります。

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お金で幸せは買えるのか?

ハッピーマネーという本があります。

幸福を研究する第一人者です。

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彼女は明快にあらゆるデータを使って、お金で幸せを買えるか?を調べています。

例えば、年収250万の人がいたとする。

そこから500万になったからといって幸せは倍にならない。

幸せはなんと9%しか上がらないそうです。

あらゆる調査方法を使って、彼女はこの本で説いています。

年収750万を超えると、ほぼ幸せはそれ以上上がらないということです。

ということは、そんなにお金を稼いでもしょうがないということです。

じゃあ幸せってどうやってもたらされるか?というと、彼女はですね、なによりも「経験」だと。

旅行に代表されるような「経験」こそが人々を幸せにすると彼女はあらゆる側面から説いています。

確かにそうだと思います。

僕は今日みなさんと一緒にこうやって、分かち合いたいという時にみなさんの口座にちょっとずつお金を振り込んでも、多分僕もみなさんもあまり幸せと思いません。

ただ、こうやって同じ空間に集まっていただいて、共有できたことは少なくとも僕にとってはなによりもの幸せです。

ですからみなさん今日、僕の講演でのプロジェクションの話を聞きながら少しでもなにか幸せになればと思ってお持ち帰りいただければ作者冥利につきます。

「体験価値」というお金ではない幸福感

さて、旅行に代表される経験。

これは人を幸せにするのは間違いないのです。

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いい島には、いい音楽やいい夕日がある。

世界中にね、こうやってすばらしい島はいっぱいあります。

面白いデータがあってね、2010年に全米の家電協会がクリスマスプレゼントに何が欲しいか?アンケートとったら、さすがアメリカ人「幸福と平和」だって言うんですよ。

クリスマスに欲しいもの第一位!

アメリカってクリスチャンの国なんですね。

これに全米家電協会は困り果てて、次の年もう一回アンケートをとったら、クリスマスに欲しいもの第一位は何かというと、これ僅差でiPadが第一位ですね。

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会場(笑)

僕もあらゆる角度から研究したんですけど、確かにこのデータは正しく。

幸福と最先端のデバイスどっちが欲しいかといったら、これ揺れます。

僕はね、これはお金に変えられないプライスレスかiPadが欲しいということではなく、僕はやっぱり両方だったんです、正直。

この時代に生きていて、物を完全になくすことはやっぱりできません。

デバイスに辿り着いて、こうやって写真を送れたり、みなさんにお話ができるわけですね。

だから、考えないといけないですけど僕の理屈は非常に簡単でね、「持っていけるものなら全部買っちゃう」ってこと。

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持っていけないもの買いすぎるから、これやっぱり余剰になるわけですね。

どんどん持っていける物は買って行きませんか?

代表的なものはテレビです。

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持っていかないでしょ?

日本の家電協会が苦しんでるテレビ。

なんでかというと「持っていけないものを高額で売ってるから」です。

高機能になったって、これ持っていけませんよ。

持っていけるものだったらある程度、買ってもいいと思うんです。

ある程度デバイスは必需品。

どっかいってデバイスを活用したり、本を読んだりいっぱいあります。

これがね「21世紀に生きる我々の新しい体験」だったんですね。

僕たちは大移動時代を生きております。

我々は手の中にある新しいデバイスを使って、ヒントを集める。

そして幸せを探しに南の島に出かける時代になってます。

なぜ南の島なのか?

thumb_DSC00066_1024さあ、いったい君の言う南の島はどこだ?

どこに行けばすばらしい島があるんだよということで、僕がとっておきの南の島をご紹介したいと思います。

どこに行けばいいのだということでちょっとラッシュで紹介します。

なんで南かというと、もう13回くらい言ってますが、「温暖化」なんですよね。

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五月でも夏日ですよ。こんなこと考えられなかった。

夏が暑くなっているのは間違いありません。

これ日本中、世界中そうです。

ものすごく暑くなってるんですね。

だから「南の島ってひょっとしたら未来なんじゃないか?」と考えました。

よく2つの車に例えています。

「新車」と「30年くらいの乗ってる」の車です。

どっちかというと30年くらい前の車が未来ですね。

ですから、「もし未来を少しでも知りたいと思ったら南に行けばいい」のです。

南には未来があります。

暑い中で、人々どう生きてるか?わかります。

ですから、南に行けばひょっとしたらみなさんは未来を実感できるかもしれません。

もう一つ、ブルックリンって-15度とかになるんです。

冬に逃げていく場所が必要だと。

ドイツから99ドルでタイに行けるから、これからドイツの人たちは年末に南の国に行くんです。

ですから、冬こそ実は南の島に行くことが実はこれからもっともっと増えるんじゃないか?

なぜなら冬があまりにも寒くなるからです。

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ですから南の島を提唱します。

Editors' Voice

僕がTHINK FUTUREを運営するにあたり、大変影響をうけている高城剛さん。

彼のトークから、また多くのインプットをいただきました。

また運営スタッフの皆様、お忙しい中、記事掲載の許可をいただきありがとうございました!

佐藤 駿
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佐藤 駿    Facebook  Twitter

デザインファーム【THE APP BASE株式会社】代表取締役/コワーキングスペース【DEN】管理人/未来の選択肢を共有するWEBマガジン【THINK FUTURE】編集長/欲しいものはつくろう、自分の手で。DIY写真.レシピ共有アプリ【HANDIY】運営

1984年9月27日生まれ。中央工学校建築設計科卒。3姉妹のパパ。
建築業界(現場監督、設計事務所等)→東日本大震災で価値感が大きく変わり、場所に捉われない働き方ができるIT業界へ転身。
起業と同時に東京から長野へUターン。長野でコワーキングスペースDENを始め、地方発の起業家を増やし小さな経済圏を構築、挑戦する人を増やす。
未来の選択肢を共有するWEBマガジン THINK FUTUREで新しいライフスタイルを提供。
スマートフォンアプリのデザインやWEBサービスのUI、UXデザインを主に手がけ、ひいては建築の意匠設計・地域デザイン等、「広義のデザイン(問題を捉える正しい表現を掴む)」と「視覚のデザイン(問題を解決するUI、UXデザイン)」の両面からアプローチするデザインファーム。