【未来に伝えたい】古くて新しいサスティナブルライフ!臼井健二氏

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【プロフィール】臼井健二

1949年生まれ。大学卒業後、商社に1年勤めて退社。穂高町経営の山小屋の管理人として5年間過ごす。1977年に大天井岳の山小屋の管理人をやめ、1979年シャロムヒュッテを立ち上げる。長野県内有数の稼働率を誇る人気の宿となり、自然農、シュタイナ-教育、マクロビオティック、地域通貨、共同体、パーマカルチャーなど、21世紀の循環型社会に必要なキーワードを包み込んだエココミュニティとして注目を浴びている。2006年には、シャンティクティもオープンし、現在は拠点を移して活動中。

ゲストハウス シャンティクティ

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地球ひとつで生きていく

【臼井さん】現状、僕らの暮らし方をしていると地球が2.5個、アメリカの生活だと地球5個が必要なんです。

第三国を犠牲にしながら生きている仕組みになっていて、もっとたくさん、もっと大きな家を、もっともっともっと…

でも、本当は3畳のスペースで足りるのかもしれない。

「足るを知る」まさに、タイニーハウスでの生き方がこれからはいいのではないか?そう思っています。

弱いモノがつながると強くなる

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【臼井さん】入り口は漆喰の壁、中は土、下地は三匹の子豚で一番評価の低かった藁でできている。

藁って狼の鼻息で飛ばされる評価の低さなんですよ。

藁に土が重なることでより強固になり、そして漆喰を塗ると藁にない特徴が生まれる。

その「つながり」こそが大事。

でも、そのつながりを分断してきたのが資本主義です。

資本主義は絶対的に効率がいいんですよ。

朝から晩まで同じ仕事をするのが効率がいい。でも嫌になってしまいます。

それよりも「自分たちで何かを創り出す」こと、「学ぶ」よりも「考える」方が素敵な時間を得られると思っています。

そして、藁、土、漆喰という単体では弱いものがつながることでより強固になる、そんな生き方が大事になってくると思います。

せいぜい地上資源で生きて行くのがいい

【臼井さん】地下資源を使うことは便利だけど再生するのに時間がかかる。

だから見てみて、この籾殻(もみがら)のボイラー。

【籾殻ボイラー】

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籾殻を燃やして、床暖房と給湯に使うんです。

籾殻は産業廃棄物なんです。

日本は米の国なので籾殻がいっぱいでる、そして産業廃棄物として捨てられてしまう。

それをバイオマスとして使えばボイラーとして使えるんですよ。

でもみんなが籾殻使うと足りないけどね(笑)

中東に国家予算の半分程度支払うんですね。

これを森林整備に半分くらい使えば地域の雇用が8倍程度増えるんです。

薪やペレットストーブに注目していけば、循環が生まれて地産地消の暮らしが可能になっていきます。

Editors' Voice

臼井さんの豊かなインプット&体験を通じた言葉がとても印象的でした。

こんなライフスタイルも選択肢の一つとしてあってもいいかもしれない。

読者の皆様が何かをつかむきっかけとなる記事であれば嬉しいです。

臼井さん、ありがとうございました!

佐藤 駿
佐藤 駿
佐藤 駿    Facebook  Twitter

デザインファーム【THE APP BASE株式会社】代表取締役/コワーキングスペース【DEN】管理人/未来の選択肢を共有するWEBマガジン【THINK FUTURE】編集長/欲しいものはつくろう、自分の手で。DIY写真.レシピ共有アプリ【HANDIY】運営

1984年9月27日生まれ。中央工学校建築設計科卒。3姉妹のパパ。
建築業界(現場監督、設計事務所等)→東日本大震災で価値感が大きく変わり、場所に捉われない働き方ができるIT業界へ転身。
起業と同時に東京から長野へUターン。長野でコワーキングスペースDENを始め、地方発の起業家を増やし小さな経済圏を構築、挑戦する人を増やす。
未来の選択肢を共有するWEBマガジン THINK FUTUREで新しいライフスタイルを提供。
スマートフォンアプリのデザインやWEBサービスのUI、UXデザインを主に手がけ、ひいては建築の意匠設計・地域デザイン等、「広義のデザイン(問題を捉える正しい表現を掴む)」と「視覚のデザイン(問題を解決するUI、UXデザイン)」の両面からアプローチするデザインファーム。