【未来に伝えたい】古くて新しいサスティナブルライフ!臼井健二氏

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自然界には曲線と「ゆらぎ」が存在

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【臼井さん】一般的には、直線の方が効率がいいのですが、機械を使わないと曲線でもよく曲線の方がエッジ部分が長くなります。

フィヨルドも三陸沖海岸も非常に複雑です。

そこに多様性が生まれて、色んなものが住まう事が可能になる。

直線は合理的で素晴らしく作りやすいけど、自然界は曲線が多いんです。

シュタイナーやガウディは曲線の建物をよく建てました。

曲線の中に安定や美しさがあるし、心安らぐ、人工的なものが直線なんです。

平等院は全てが対照的で大きさを感じさせないんですが「ゆらぎ」のような曲線を出すことで大きさを感じるんです。

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【佐藤】アシンメトリー(左右非対称)の方が奥行きを増す価値があるということでしょうかね。

おっしゃっていることを聞いていると、合理的なところと非合理的の境界でうまれる時間に、経験の差が表れているように感じます。

【臼井さん】ただ合理的を否定することではないと思います。

昔は飛脚で何ヶ月もかかって手紙が届いていたのが、郵便になり、メールになった。

回覧板はFacebookになった。

スパイラルに進化して時間とエネルギーを使わないようになって来ています。

現代の良さ、古いものの良さを融合することで僕らの存在価値が出てくると思います。

【佐藤】僕は震災をうけて、働き方、生き方を変えました。

元々東京で建築会社の現場監督をしていました。

震災当時、現場の物流、作業は全て止まり、家にも帰れなかった。

その時に場所にとらわれる生き方はやめようと思いました。

ここで、建築→ITの会社で起業です笑

ITやデザインの仕事を主にやりながら4年目に入るのですが、合理的な仕事をやっている中であることに気がつきました。

弊社ではコワーキングスペースを運営しているのですが、オフラインでのコミュニケーションほど実は効率のいいことはないのではないかということです。

これだけスカイプやクラウドサービスが増えている中で、オンラインだけだとどうしても伝えきれないことがあるんです。

臼井さんとこうやってお会いして話すことで、熱量がビシビシ伝わるんです。

浸透度が違う。

インターネットという大変便利な世界のおかげで、より体験、経験を得るバリューが上がっているように感じます。

だからメッセージいただいた時に速攻連絡したんですよ笑

会いたいって思って。

【臼井さん】アボロジニーの様なテレパシーを人間はインターネットによって受け取れるようになった。

テクノロジーの良さと自然を繋げることがいい生き方なんじゃないかな。

だから田舎は最先端ですよ!笑

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Editors' Voice

臼井さんの豊かなインプット&体験を通じた言葉がとても印象的でした。

こんなライフスタイルも選択肢の一つとしてあってもいいかもしれない。

読者の皆様が何かをつかむきっかけとなる記事であれば嬉しいです。

臼井さん、ありがとうございました!

佐藤 駿
佐藤 駿
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デザインファーム【THE APP BASE株式会社】代表取締役/コワーキングスペース【DEN】管理人/未来の選択肢を共有するWEBマガジン【THINK FUTURE】編集長/欲しいものはつくろう、自分の手で。DIY写真.レシピ共有アプリ【HANDIY】運営

1984年9月27日生まれ。中央工学校建築設計科卒。3姉妹のパパ。
建築業界(現場監督、設計事務所等)→東日本大震災で価値感が大きく変わり、場所に捉われない働き方ができるIT業界へ転身。
起業と同時に東京から長野へUターン。長野でコワーキングスペースDENを始め、地方発の起業家を増やし小さな経済圏を構築、挑戦する人を増やす。
未来の選択肢を共有するWEBマガジン THINK FUTUREで新しいライフスタイルを提供。
スマートフォンアプリのデザインやWEBサービスのUI、UXデザインを主に手がけ、ひいては建築の意匠設計・地域デザイン等、「広義のデザイン(問題を捉える正しい表現を掴む)」と「視覚のデザイン(問題を解決するUI、UXデザイン)」の両面からアプローチするデザインファーム。