IotスタートアップWistiki×建築家 フィリップ・スタルク
パリに拠点を置くIoTスタートアップの Wistiki社は、より直感的で美しいコネクテッドデバイス「Found You! コレクション」を発表。
Wistikiは、フランスのLussato三兄弟が2013年に始めたIoT(モノのインターネット) スタートアップです。
スマートフォンやタブレットのBluetooth機能を使って、Wistikiの付いた持ち物の現在位置を把握し、紛失した際にベルやGPSで見つけ出すことのできる小さくてお洒落な100% Made in Franceのスマートアクセサリーとそれに関連する各種サービスを提供しています。
鍵や車、ネコといった大切なものを探し回る日常的なストレスから解放される便利さが評価され、初期モデルのWistikiはフランスでは昨年一年間で最も売れたコネクテッドデバイスです。
この成功をもとに、IoT界をリードすべく、フランスを代表するクリエイター、フィリップ・スタルクとともにコンセプトから機能、デザインにわたるまで緻密な改良を重ねた新しいコレクションを企画。
現在、フランスから世界に挑戦するために、先行予約を米国クラウドファンディングサイトIndiegogoにて受け付けています。
フランスを代表するクリエイター、フィリップ・スタルクがデザインを手がけるこのアクセサリーは、専用のアプリを通してスマートフォンから持ち物の位置を特定することで、日々の探し物のストレスから解放されます。
https://www.youtube.com/watch?v=HrkLWWiJ14A
フィリップ・スタルクについて
Photo:CERA
フィリップ・スタルクは、様々な分野のデザインを手掛ける総合的な工業デザイナーで、日本では東京都墨田区の「スーパードライホール」が彼の作品として有名です。
現代的変容への深い洞察、世界を変えることへの意志、環境に与える影響への懸念、アイデアへの愛、知性の有用性ないし有用な知性の追求といった要素は、彼の作品のひとつひとつに特徴的に見出すことができます。
レモン絞り器から家具、巨大ヨット、個人用の風車、電子自転車、ホテル、レストランといった彼の生み出す製品の全てが、驚くほど刺激的で鮮明です。
とどまるところを知らないこの巨匠は、より公平で倫理的な世界を求め、美しさ以上に「良さ」がある作品を創造し続けています。
via:フィリップ・スタルク
新しいWistikiのコンセプトは « the end of lost ». 個人の忘れ物や落とし物を減らすだけでなく、家族や健康などかけがえのないものを失ってしまった人たちの役に立てるよう、支援額の一部は人道支援などに携わる非営利団体に寄付されることになっています。
それぞれの用途に特化した直感的なデザイン
« the end of lost »を目指してとスタルクが取り組んだのは、直感的に使えて用途に適した設計でありながらも美しさを追求することでした。
人間工学を基礎にしたこのコレクションの4つの製品 – voilà!(ヴォワラ!), hopla!(ホップラ!), ta-da!(ターダ!), ahā!(アッハ!) – は、機能性を高めただけでなく、現代の生活の中に自然に溶け込むようにつくられています。
4つの名前は、いろんな国の言葉で、探し物を見つけた時の安堵の表現です。
鍵が見つからなくてイライラ?
voilà! はすっきりコンパクトで、鍵など日常的によく探し回るものに付けておくのに最適です。
お財布は絶対になくしたくない!
hopla! は厚さわずか3 mm のスリムなカード型です。お財布やPCにぴったり。
赤ちゃんのおもちゃをなくして大騒ぎ!
ta-da! は柔らかい布製玩具の中にWistikiのシステムを取り込みました。
暗いところで光ります。
ta-da! はスタルクの考案により、安全な柔らかい生地で作ったかわいらしい玩具の中に技術をひそませ、乳幼児がいつでも楽しく遊べるように工夫を凝らしました。
ネコのかくれんぼが終わらない?
ahā! は首輪に通してぶら下げられる、ころんとかわいらしいメダル型でWistikiは100%フランス製。
voilà!, hopla! ahā!の3つは、銀色の本体ケースの先端から顔を出した金のアンテナに香水のボトルをイメージした4色の透明なチップを施すことで、ハイテクの詰まったデバイスにまるで宝石のような豪華さを演出しました。
建築家とスタートアップのコラボ自体もすでに面白い取り組みだけど、生活の中で起こる「無駄な時間を削減」する体験を作り出しているところが素晴らしい。
その浮いた時間を豊かに感じる時間に割けると思うと非常にいいですね。
イカしたデザインだし、ただのGPSお守りセンサー的なものよりもwistikiを子供に渡したい!
佐藤 駿 Facebook Twitter
デザインファーム【THE APP BASE株式会社】代表取締役/コワーキングスペース【DEN】管理人/未来の選択肢を共有するWEBマガジン【THINK FUTURE】編集長/欲しいものはつくろう、自分の手で。DIY写真.レシピ共有アプリ【HANDIY】運営
1984年9月27日生まれ。中央工学校建築設計科卒。3姉妹のパパ。
建築業界(現場監督、設計事務所等)→東日本大震災で価値感が大きく変わり、場所に捉われない働き方ができるIT業界へ転身。
起業と同時に東京から長野へUターン。長野でコワーキングスペースDENを始め、地方発の起業家を増やし小さな経済圏を構築、挑戦する人を増やす。
未来の選択肢を共有するWEBマガジン THINK FUTUREで新しいライフスタイルを提供。
スマートフォンアプリのデザインやWEBサービスのUI、UXデザインを主に手がけ、ひいては建築の意匠設計・地域デザイン等、「広義のデザイン(問題を捉える正しい表現を掴む)」と「視覚のデザイン(問題を解決するUI、UXデザイン)」の両面からアプローチするデザインファーム。