《脱東京》本田直之氏が考える豊かなライフスタイルの未来とは?

FEATURE

宮崎移住したサーファーのライフスタイル

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今回は本に載せなかったけど、宮崎に移住した人がいてさ。

サーファーなんですけど、3.11の後に軽トラ乗って宮崎にたどり着いて、宮崎の幸島〔こうじま〕というところがあって、そこの目の前にあるビーチにたどりついて、サーフィンができて、かつ自分で農業もできてみたいなところを探していたんだって。

で、幸島というところに決めた。

ほぼビーチが目の前で、幸島ってすごく美しい島があってさ、かつサーフィンもできて、自分で農地も持ててみたいなところに移住しちゃったわけです。

その人すごく人懐こい人だから、そこにいたおじさんに、「ここに住みたいんだけど」と言ったら、「この家空いてるよ」って言われて、なんと家賃は月1万だってさ。

写真とか見せてもらったんだけど、とんでもなくいいところ。

この家、空き家になっていてボロいから、ちゃんとみんなでリノベーションしようと、今手作りでやろうとかって話になっているみたいなんだけどさ。

そんな素晴らしい生き方が、日本もできるんだよねという。

本来それ海外だったら、多分何億かみたいな。

感覚がちょっとずれてる。

佐藤:なるほどー。

古いから悪いということでもないけど、日本の建築制度で言えば建物価値は建てた瞬間から下がっていく。

そういった誰かが決めた基準だけでない判断軸を自分なりに作るということですね。

僕は今日聞きたいことが聞けたので非常に参考になりました。

また問いが増えましたね…(笑)。

「食」について

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佐藤:僕、THINK FUTUREのカテゴリー作るときに「未来」というキーワードだけあれば、ジャンルってあまり問わず上げているんですけど、家とか、テクノロジーとか、フードとか。

「食べ物」についてお聞きしたいです。

僕は生きてる中で食事の回数って限られているので、500円の量産された弁当を食べるより、1,200円でもこだわったすげえおいしいやつ食べたほうがいいという価値観にどんどんなってきているんですよね。

本田さんもワインとか、世界中のレストランなどいろいろ行かれていると思うんですけど、それも豊かさの実現だとは思うんですが、食に関しては、こうしたほうがいいみたいなのってありますか?

本田:食べることって生きる上で最も重要なことだと思うわけ。

だけど、食べることに対してあまり考えていない人が多過ぎるというかさ。

食べることって、すごく考えないといけないことなんじゃないかなと思うんだよね。

それを疎かにしている人。

おいしいものを食べるとか、そういうのも含めてだけど、それだけじゃなくて、何を自分が食べているのかちゃんと理解するとかさ。

そういうのはどんどんなくなっちゃっているからさ。

いろんな地域へ行くといいのは、やっぱり旬のものがあって、みんな食材のこともよくわかっているし、すごく勉強になる。

で、ちゃんとわかっていて対面で販売してくれる野菜しか食わないみたいな。

誰がつくっているのかわかって、どうやってつくっているのかもわかって。

何かそういう、東京にない豊かさっていろんな地域に行けば、もう何百年もやっている。

だから、食べることをもっと見直して生きたほうがいいんじゃないかと思う。

食べるの何でもいいよとか絶対に許せない。

とにかくちゃんと選んで食べたいといいますか。

その辺でばばっと入って食べられるみたいなのって、俺絶対許せない(笑)

佐藤:(笑)

レストランとか決めてから行く感じですか?いろんな地域へ。

本田:相当ね!

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Editors' Voice

起業前から本田さんの著書を読み漁っていて、今回このような機会をいただけたことに感謝しています!

これは必見な記事ですよー。

佐藤 駿
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デザインファーム【THE APP BASE株式会社】代表取締役/コワーキングスペース【DEN】管理人/未来の選択肢を共有するWEBマガジン【THINK FUTURE】編集長/欲しいものはつくろう、自分の手で。DIY写真.レシピ共有アプリ【HANDIY】運営

1984年9月27日生まれ。中央工学校建築設計科卒。3姉妹のパパ。
建築業界(現場監督、設計事務所等)→東日本大震災で価値感が大きく変わり、場所に捉われない働き方ができるIT業界へ転身。
起業と同時に東京から長野へUターン。長野でコワーキングスペースDENを始め、地方発の起業家を増やし小さな経済圏を構築、挑戦する人を増やす。
未来の選択肢を共有するWEBマガジン THINK FUTUREで新しいライフスタイルを提供。
スマートフォンアプリのデザインやWEBサービスのUI、UXデザインを主に手がけ、ひいては建築の意匠設計・地域デザイン等、「広義のデザイン(問題を捉える正しい表現を掴む)」と「視覚のデザイン(問題を解決するUI、UXデザイン)」の両面からアプローチするデザインファーム。