《脱東京》本田直之氏が考える豊かなライフスタイルの未来とは?
FEATURE日本の30,40代の移住願望は半数以上
今、日本の30代、40代の移住に関する統計をとると、半分以上は移住したいみたいな。
一番心配なのは「仕事とお金」というのが8割ぐらいなんだよね。
結局それがクリアになれば、別にもう東京に住みたくないという人が多いということだと。
佐藤:なるほど。
本田:10年前とかだったらまだ難しかったんだけども、今はどこへ行っても仕事できるようになったわけじゃない。
特に3.11の後、1週間ぐらいみんな会社休んで、それが理由でつぶれたという会社はないと思う。
いろんな事情でつぶれたところはあるけど。
そういう(社員が出社しないという)理由はなかったし、仕事も回っていたと。
そのときみんな気付いてきたと思うんだよね。
「あれ、何で俺たちって会社行かなきゃいけなかったんだっけ」って。
佐藤:まさに僕そんな感じでしたね(笑)。
本田:だって、それが常識だったし、疑うこともなかったでしょう。
誰も疑わなかった、それに対して。
でも、10年以上前は疑ったとしてもなかなか実践できなかったんだけど、今これだけテクノロジーが進化したおかけで、どこにいても、今、俺と佐藤君のインタビューもハワイと長野でやっているわけでしょう?
昔だったら、これ電話でやったら大変なことになるよ。
一体幾らかかるんだと。
佐藤:そうですね。大変ですね(笑)。
本田:タダだからね、このクオリティでさ。
すごい時代なんだよ。
なのにみんな、昔の考え方に頭を縛られていて、3.11のときは疑問に思ったし、そこで本気で考えるようになった人は、もうとっくにどこか行っちゃっているし、まだそこまで至っていない人がたくさんいるけれども、もうポテンシャルとしてはみんな何とかしたいという状況なわけですよ。
だから、どこに住みます、海外とか国内とかという問題じゃなくて、本当にそれ全部クリアになったら、自分が住みたいところはどこなの?と。
自分がライフスタイルを送りたいところはどこなの?
もしくは自分の家族と一緒に過ごしたい場所はどこなの?というのをやっぱり真剣に考えなきゃいけない時代だし、それはできるのにやらないという、もったいない人がすごくいっぱいいるというか。
すごくいい時代だと思うんだよね、今。
解放されたわけだから。
どういうライフスタイルを実現したいか?を真剣に考える
俺が「Dual Life」始めたころというのは2007年で、準備始めたのは2004年で、どういうふうにしようかなと。
ハワイに住むことは決まっていたんだけど、どういうスタイルにしようかなと思っていたわけ。
丸々ハワイに住むというのも1つだし、いろんなことを考えながらやっていたんだけど、でも、俺はもうやっぱり自由に生きることが好きだから、1カ所にとどまるというのはできるだけ避けたいなと思っていたの。
ハワイはすごく好きなんだけれども、それでも俺は1カ所にとどまるという生活はもう違うなと思っていたわけ。
だけど、2004年の時点じゃiPhoneもなかったわけだし、モバイルインターネットのレベルもそんなに高くないし、こんなSkypeみたいな無料でできるサービスのレベルもまだ全然だったし、それから海外ローミングみたいなのもあったしさ、だから本当にお金ものすごくかかっちゃうし、こんなに気軽じゃなかったのね。
そのとき俺が参考にした本というのは1冊しかなくてさ。
巨泉さんの『巨泉―人生の選択』という本しかなかった。
大橋巨泉さんが拠点をニュージーランド、オーストラリア、カナダと日本に持って転々と生きていますという話があってさ、すげえなと思ったわけ。
そういう生活してみたいなと思ったんだけど、彼はもう本当に超有名人だし、ビジネスもすごい。
OKギフトというお土産屋さんをもう各地に持ってたからできたわけであって、やっぱり一般の俺たちみたいな人間みたいな人間がやるのは、やっぱり相当な資産がないとできないというのはあったのね。
だからそこまでもちろんやりたいけども、それは難しいだろうなとは思っていた。
起業前から本田さんの著書を読み漁っていて、今回このような機会をいただけたことに感謝しています!
これは必見な記事ですよー。
佐藤 駿 Facebook Twitter
デザインファーム【THE APP BASE株式会社】代表取締役/コワーキングスペース【DEN】管理人/未来の選択肢を共有するWEBマガジン【THINK FUTURE】編集長/欲しいものはつくろう、自分の手で。DIY写真.レシピ共有アプリ【HANDIY】運営
1984年9月27日生まれ。中央工学校建築設計科卒。3姉妹のパパ。
建築業界(現場監督、設計事務所等)→東日本大震災で価値感が大きく変わり、場所に捉われない働き方ができるIT業界へ転身。
起業と同時に東京から長野へUターン。長野でコワーキングスペースDENを始め、地方発の起業家を増やし小さな経済圏を構築、挑戦する人を増やす。
未来の選択肢を共有するWEBマガジン THINK FUTUREで新しいライフスタイルを提供。
スマートフォンアプリのデザインやWEBサービスのUI、UXデザインを主に手がけ、ひいては建築の意匠設計・地域デザイン等、「広義のデザイン(問題を捉える正しい表現を掴む)」と「視覚のデザイン(問題を解決するUI、UXデザイン)」の両面からアプローチするデザインファーム。