《脱東京》本田直之氏が考える豊かなライフスタイルの未来とは?

FEATURE

インプットがあってこそのアウトプット

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佐藤:話をお伺いしていると、共通して「インプットがないといいアウトプットが出ない」という感じだと思うんですよね。

多様性に触れまくって、そのインプットがあって、自分の中の判断軸が広がって、さらにその中で自分が理想とする生活とか、目指すべきところに最適なところをチョイスしてやるみたいな感じですかね。

本田:そうだね。いいものを見た中でできてくるものだから。

ゼロから、何も見たことない人がいいデザインをつくれるというのは絶対ないよ。

佐藤:僕もそれはすごく思っていて。

僕もデザインを主にやっている会社で、デザインファームという形態に今期から変えたんですよね。

表面だけの見えるデザインばかり求められるようになってきて、「デザイン」ということを深掘りして考え始めると、「表層のデザイン」と経営や課題解決するような「広義のデザイン」の両面で考えていかないといけないと思うようになりました。

カスタマイズ能力というか、いろんなインプットを組み合わせたら1個の作品になるというのが、デザイナーの引き出しの多さで決まるような気がしていて、そこに平面のデザインだけじゃなくて、コンセプトとかソフトのところをちゃんと構築できるようなデザイン会社のほうが、おそらく伸びていくだろうみたいなことを思っていたときに、アイブの本とかが出てきてこれはいいなと思って。

デザインって、明確な答えがないじゃないですか。

1+1=2という答えがないからこそ面白いところでもあり、難しいところでもあるんですけど。

本田:うん、そうなんだよ。

だからどんな世界でもインプットが本当に重要。

天才的な人からすれば、本なんか読んだってダメだとかって言う人はいるんだけど、それは天才だから。

それを真に受けて、やっぱりビジネス書なんか読んでも無駄なんだって、本書く人がいるじゃん。

それは違うと思うんだよね。

ビジネス書読んだっていい人間はできないとか、小馬鹿にした感じのことを書く人がいるんだけどさ、まあ違うだろうと(笑)

佐藤:共通しているのはやっぱりインプットがあるからこそ常識に縛られないみたいな発想も出てきていて、何も考えずに同じところでいつもと同じように過ごしていると、その場の考え方が当たり前になって、外の当たり前というか、当たり前の基準をいろいろ知らないといけないんだろうなと思いました。

Editors' Voice

起業前から本田さんの著書を読み漁っていて、今回このような機会をいただけたことに感謝しています!

これは必見な記事ですよー。

佐藤 駿
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佐藤 駿    Facebook  Twitter

デザインファーム【THE APP BASE株式会社】代表取締役/コワーキングスペース【DEN】管理人/未来の選択肢を共有するWEBマガジン【THINK FUTURE】編集長/欲しいものはつくろう、自分の手で。DIY写真.レシピ共有アプリ【HANDIY】運営

1984年9月27日生まれ。中央工学校建築設計科卒。3姉妹のパパ。
建築業界(現場監督、設計事務所等)→東日本大震災で価値感が大きく変わり、場所に捉われない働き方ができるIT業界へ転身。
起業と同時に東京から長野へUターン。長野でコワーキングスペースDENを始め、地方発の起業家を増やし小さな経済圏を構築、挑戦する人を増やす。
未来の選択肢を共有するWEBマガジン THINK FUTUREで新しいライフスタイルを提供。
スマートフォンアプリのデザインやWEBサービスのUI、UXデザインを主に手がけ、ひいては建築の意匠設計・地域デザイン等、「広義のデザイン(問題を捉える正しい表現を掴む)」と「視覚のデザイン(問題を解決するUI、UXデザイン)」の両面からアプローチするデザインファーム。