《脱東京》本田直之氏が考える豊かなライフスタイルの未来とは?

FEATURE

スモールハウスという選択肢について

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ここからもう1個質問なんですけど、【THINK FUTURE】のメインコンテンツとして、スモールハウスというコンテンツを取り上げています

そのままですが「小さい家」ですね。

脱東京にも書かれていたと思うんですけど、「住む場所は1つだけ」「毎日会社に行かなきゃダメ」「移住したら一生そこに住むものだ」みたいな価値観を、要はスモールハウスにすることによって、精神面ですごく楽になるところと選択肢が広げられるのかなと思っているんですよね。

仮に1,000万以内で家ができて、その家が移動できたり。

例えばさっきおっしゃっていたように、寒いときは暖かいところに家運んじゃおう!みたいな感覚とか、いろいろ小さくすることによって、選択肢ってどんどん広がるんじゃないかなと思っていて。

本田さんは、スモールハウスに関しては、どういう印象をお持ちなのかなというのをメインに聞きたいなと思っていたんですよね。

本田:スモールというのはちょっと俺わからないんだけど、スモールである必要があるのかは問題ではなくて、「適切なサイズ」ということのほうが重要だと思うんだよね。

だって地方に行けば、でかい家でも安いよ。

別に小さいというのは、それは都心につくろうと思うからそうなっちゃうんじゃない?

サイズの問題は関係ないと思う、家に関して言うと。

しかも小さいと快適じゃないと思うし。

快適に住める小さい家だったらいいよ。

日本って実は土地も余っているしさ、家も余っているんだよ。

それをみんなで一緒に東京に住もうとするからうまくいかないわけでさ。

だって、福岡はあれだけの大都市なのに、東京の半分ぐらいの金額で住めるわけです。

リノベーションは俺必要だと思っているんだけどさ、1,000万もあれば、家代ほぼタダでリノベーションに1,000万かけて、すごいいい暮らしとかできちゃったりするわけじゃない。

だから家に関して言うと、スモールハウスのビジネスやっているのに申しわけないと思うけど、その問題は関係ないと俺は思う。

そこをあまりいい過ぎると、ちょっとずれちゃうんじゃないかな?と思う。

スモールハウスというのがテーマじゃなくて、いかに賢く住居をつくるかということをテーマにしないと、小さいことがいいことだというのは、俺は違うと思う。

佐藤:なるほど。

確かに全部が小さくていいということは僕も思っていなくて結婚して子供ができたりすると家を建てようと思うじゃないですか。

3,000万-4,000万ぐらいの家を買って、それを35年かけて返す人生だけでなく、負担をもっと軽くできると思っているので、当たり前かのように高くて大きい家を建てることについて僕はあまりよくないなと思っていたという感じなんですよね。

工夫すれば家も安くなるし、本当に使っているスペースだけをまず作って、家族構成や状況によってフレキシブルに変化し、アップデートできる家がいいと思うんです。

家ってみんな大きくつくりたがるんだと思うんですけど、実際つかっているところって、リビングと寝室などの限られたところだなと思っていて。

僕は今長野に住んでいて、東京で子育てしたくないというのと、住みたくないというのもあるんですけど、地方って土地がすごく安いじゃないですか。

例えば山とかを買って山をリビングにとらえる感覚のほうが、僕はすごく豊かだなと思っていて。

本田:無駄にでかい必要はないんだけど、適切なサイズというほうが大事だと思う。

小さいというと、何でそんな無理して土地余っているところに小さい家建てなきゃいけないのという。

佐藤:確かにそうだと思います。

僕が言いたいのは小さいことが素晴らしいのではなく、適切なサイズが素晴らしいといいたいんだ(笑)

なんかありがとうございます!

本田:建てる値段も変わらないわけじゃない、小さい家建てるのも、1.5倍ぐらいにするのもそんなに変わらないと思うよ、コストでいうと。

それよりもっと賢く生きることが大事で、さっき言っていたモビリティハウスなんです、とかと言うんだったらわかるけど、何か小さいというのにはあまり意義を感じない。

そこが言いたいんじゃないんじゃない? 

根本的なことを指摘したのかもしれないけど、そこじゃないんじゃないの、言いたいことは。

だって小さい家に住みたいわけ?

快適にかつ賢く、無駄なコストかけずに、適切なサイズに家に住みたいわけですね。

佐藤:そうですね。本質はそうです。

本田:それをビジネスにしたいんだったら、すごく違うと思うんだよ、小さいことを売りにするというのは。

佐藤:なるほど。

Editors' Voice

起業前から本田さんの著書を読み漁っていて、今回このような機会をいただけたことに感謝しています!

これは必見な記事ですよー。

佐藤 駿
佐藤 駿
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デザインファーム【THE APP BASE株式会社】代表取締役/コワーキングスペース【DEN】管理人/未来の選択肢を共有するWEBマガジン【THINK FUTURE】編集長/欲しいものはつくろう、自分の手で。DIY写真.レシピ共有アプリ【HANDIY】運営

1984年9月27日生まれ。中央工学校建築設計科卒。3姉妹のパパ。
建築業界(現場監督、設計事務所等)→東日本大震災で価値感が大きく変わり、場所に捉われない働き方ができるIT業界へ転身。
起業と同時に東京から長野へUターン。長野でコワーキングスペースDENを始め、地方発の起業家を増やし小さな経済圏を構築、挑戦する人を増やす。
未来の選択肢を共有するWEBマガジン THINK FUTUREで新しいライフスタイルを提供。
スマートフォンアプリのデザインやWEBサービスのUI、UXデザインを主に手がけ、ひいては建築の意匠設計・地域デザイン等、「広義のデザイン(問題を捉える正しい表現を掴む)」と「視覚のデザイン(問題を解決するUI、UXデザイン)」の両面からアプローチするデザインファーム。