《脱東京》本田直之氏が考える豊かなライフスタイルの未来とは?
FEATURE小さい家がいいのではなく、適切なサイズの家がいい
本田:だって、THINK FUTUREにも出ていたけど、メジャーリーガーなのに車の中で生活している人とかいるじゃん。
【契約金は2億円!】それでも「車上生活」を選択したメジャーリーガー
あれって実はすごく体に悪いと思うんだよ。
彼はあれをベースにはしているけど、いろんなところ行っているんだろうなとは思うんだけど、車の中に住むと病気になっちゃうんだよ。
肺梗塞という病気があって、狭いところに住んで、身動きとれないようなところで長時間いると、エコノミークラス症候群と一緒でさ。
足に血栓が詰まっちゃって、肺に血栓が詰まって死ぬ人が出たりするわけ、アメリカって。
それはホームレスなんだよね、大体。
車の中で寝ているホームレスがなる病気の上位にあって、俺ハワイでそれになって入院したときに、「お前、車で寝ているの?」って医者に言われて。
「いえ、家で寝ているけど」って。
結局俺の場合は、ちょっとトレーニングし過ぎだったみたいなんだけども、そういうリスクもあるわけ。
だから狭過ぎて身動きもとれないような生活って、住む人にとって適切なサイズじゃないとはっきり言って豊かな人生じゃないと思う。
佐藤:僕もそれ非常にわかっているんです。
最近、小屋ブームと言われているんですけど、僕がやりたいのは小屋ではないんですよね、サイズ的にいえば。
御指摘いただいたとおり、スモールハウスといっているのは、わかりやすいから言っているというところがあるなという気づきがあって、言い方は変えないといけないと思いました。
本田:そう。
スモールを突き詰めていくと、ものすごくずれたことになっちゃうと思う。
何か方向性が違うっていうかさ。
もちろん小さいところが好きな人はそれはそれでいい。
けど、メディアとして「小さいことが美」だという押しになっちゃうと、THINK FUTUREでは違うんではないかと思う。
打ち出しがずれていると思うんだよ。
佐藤:なるほど。
本田:俺は小さい家に住むことは美徳とは思わない。
だけど、住む場所をちゃんと考えているとか、適切なサイズの家に住むということは大いに賛成。
あとは古いものをリノベーションするとかね。
わざわざ新しいものを建てる必要もないし。
東京に新築のマンションを買うとかというのは、もうちょっと違うんじゃないのという感じはある。
だから、あまりにもここに頭を固めないほうが、ビジネスとしていいんじゃないのかな。
多分、これを信じすぎて、自分の中でこれを常識につくり上げちゃっているんじゃないかなという気がして。
だからTHINK FUTUREを見たけど、わかるんだけど、この家住みたくないよねというのがいっぱいあるもん。
佐藤:確かに僕も記事アップしているんですけど、住みたいと思う家が正直少ないから今は理想の家を簡単に作れるサービスを自分でつくろうと思っています。
カスタマイズできて、小さいユニットをぽこぽこ自分でつけて足していくモジュールハウスみたいなモデルをつくろうかなと思っています。
カスタマイズできるようにしたり、天井高上げたいと思っているのって、スモールじゃなくて、さっき本田さんおっしゃったように、適切なサイズに順応するようにつくっている。
本田:NEWSとしては面白いんだけどね。
こういう家いっぱいあると、こういう家に住めって言っているのかなって思われちゃう。
だから俺の中で、これ見た結果、どういう家をつくっているのかわからないけど、すげえちっちゃい家のイメージしかなくて、何でわざわざそんな快適な土地代も安いところに行って、こんなものつくっているのかっていうのが理解できない(笑)。
佐藤:なるほど、わかりました(笑)。
本質を突かれた感じで、非常にありがたいです。
本田:コンセプトはすごくいいと思う。
わかるし。
俺が思っていることとは違うと思うけど、そう思われちゃうよ。
世界中見てきて、ちっちゃい家に住みたいと言う人、見たことないんだよね。
だけど、賢く住みたいという人はいっぱい見たことある。
日本は賢く住んでいないなとは思う俺は。
間取りも変だし、家のあり方というか、価値の下がり方も変だし。
あとはわざわざ、何でこんなアホみたいに高いところにみんな住もうとするんだと思うし。
だって、いろんな地域行ったら、世界じゃ考えられないぐらいのいいロケーションで、ほぼタダでいいよみたいな家、いっぱいあるんだもん。
起業前から本田さんの著書を読み漁っていて、今回このような機会をいただけたことに感謝しています!
これは必見な記事ですよー。
佐藤 駿 Facebook Twitter
デザインファーム【THE APP BASE株式会社】代表取締役/コワーキングスペース【DEN】管理人/未来の選択肢を共有するWEBマガジン【THINK FUTURE】編集長/欲しいものはつくろう、自分の手で。DIY写真.レシピ共有アプリ【HANDIY】運営
1984年9月27日生まれ。中央工学校建築設計科卒。3姉妹のパパ。
建築業界(現場監督、設計事務所等)→東日本大震災で価値感が大きく変わり、場所に捉われない働き方ができるIT業界へ転身。
起業と同時に東京から長野へUターン。長野でコワーキングスペースDENを始め、地方発の起業家を増やし小さな経済圏を構築、挑戦する人を増やす。
未来の選択肢を共有するWEBマガジン THINK FUTUREで新しいライフスタイルを提供。
スマートフォンアプリのデザインやWEBサービスのUI、UXデザインを主に手がけ、ひいては建築の意匠設計・地域デザイン等、「広義のデザイン(問題を捉える正しい表現を掴む)」と「視覚のデザイン(問題を解決するUI、UXデザイン)」の両面からアプローチするデザインファーム。